確定申告を終えて(2019/02/21)
例年2月16日から3月15日の1ヶ月は前年の確定申告をする期間になっています。今年は2月16日が土曜日なので2月18日から始まりました。
税務署に行かれた方はお判りの通り受付の前に順番待ちの長い列が出来ます。直線にすると長くなり過ぎるのでジグザグと蛇行させます。申告書の作成相談の列と完成書類の提出の列とに分かれています。
自分の番が回ってくるまでの時間は3~4時間かかります。どうしてこんなに時間がかかるのか例年不思議に思いますし残念ながら改善の兆しはなかなか見えません。
筆者の場合は例年医療費控除や社会保険料控除などがあるために総合課税の確定申告を提出しています。この場合の申告書類の記載の仕方は例年同じなので領収書等の添付資料が完成次第全体が完成します。医療費や社会保険料が多い人は調整後過剰徴収分は還付されます。筆者は例年この例に入ります。
今年は例年とは違い分離課税申告となりました。それは大分前に今は遠隔地となってしまった地方にある戸建て木造住宅を売却したためです。一週間以上前には税務署に出向き申告用紙と「譲渡所得の申告のしかた(記載例)」なるマニュアルを貰ってきました。
ここで陥りやすい間違いは従来のような総合課税申告書と分離課税申告書と2通を作成してしまうことです。「申告書は同一年度同一人につきどの形式か1通を提出する」のが原則となっているとのことです。
ここのところの説明が十分になされていないので間違い易いところです。不動産売却は普通の納税者でしたら一生に一度の事例でしょうから、この譲渡所得の申告の仕方には説明が欲しいところです。
分離課税申告書で全てを把握するのであれば納税者の立場からすれば「㊹所得税及び復興特別所得税の源泉徴収額」を「㊷所得税及び復興特別所得税」から控除することをお忘れなくとの注意書きがあった方が良いですね。何故なら㊷は比較的金額が大きいと思われるからです。
マニュアルを見れば判るように枠の中の説明文言の文字や数字が非常に小さくて老眼鏡を掛けた上に虫メガネを調節して辛うじて判別出来る大きさになっていることです。
全体として一般の納税者には判り難いマニュアルになっていることです。まるで「税理士の出番ですよ」と言っているみたいですね。書式には税理士の承認欄があり、ここに承認印があればほとんど素通りとなるようです。
筆者を含め税理士への高い相談料や資料作成料を払いたくないし払えない方々が長い列を作って税務署に並んでいるいます。筆者の経験から言っても税務署の係員に相談しても回答が断片的で判り難いことや残念ながら親切とは言い難い説明でした。
長い列で長時間待つ間隣の人と話したことは、僅かな税金を納めるために又は僅かな、還付金を受けるためこの時間ロスは堪らないですねということでした。
長々と書きましたが、結論としてはもう少し判りやすく説明して欲しいと強く思いました。一般納税者は税に対して全くの素人なのですから。それに長い行列と長い待ち時間は何とかならないのでしょうか。主要外国の納税システムはどうなっているのでしょうか。
一般の納税者は苦労して納税しています。どうか国の方では税金を有効に且つ大切に使って頂ければと節に思っているところです。
拙い話を最後までご覧いただきまして有難うございました。
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