現役を引退したじじいだよ、あだ名はロン、まだまだ元気なので気張って書いているよ

ヴァルナからソフィアへ(2019/07/26)

2023/01/31
 
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ヴァルナへ

 

ブルガリアのヴァルナへ出かけられた方も多いと思いますが、また一方ではヴァルナがどこにあるかご存じない方ももしかしたら意外と多いのかも知れません。少し前になりますが、少し偉い上司の方に帯同してブルガリア、ルーマニア、オーストリアを訪問する機会がありました。気が付いたことを少しばかり記しておきます。

 

ヴァルナは

 

ヴァルナはブルガリア国の黒海に面した景勝地で避寒地です。ブルガリアは北はルーマニア、東は黒海を通してロシア、南東にトルコ、西にはセルビア、コソボ、マケドニアなどの旧ユーゴースラビア諸国、南にはギリシャと多くの国に囲まれています。

 

地勢学的立地条件

 

この地政学的立地がこの国の生い立ちに影響を及ぼしています。ヴァルナは主要な観光地でありビジネスや大学、海港、ブルガリア海軍の司令部、商船などの各拠点が置かれている。人口は30万人を超えこの国3番目でこの地方の中心都市となっています。

 

ブルガリア共和国の誕生

 

現在のブルガリア共和国が誕生したのは1990年です。現在の形に至るまでにはギリシャ時代、ローマ時代、東ローマ時代、第一次と第二次ブルガリア時代、オスマントルコ帝国支配時代、第一次、第二次世界太戦時代を経て今日に至っているのですが、13世紀にはモンゴルのヨーロッパ侵攻などもありバルカン半島は戦場となった時期が長く平穏な時期は少なかったように思えます。

 

ヴァルナの生神女就寝大聖堂

 

多民族国家

 

国民も最も多いスラヴ系を始めトルコ系、ロマ系などから構成されているようです。筆者が初めて海外旅行をした国はトルコですが、イスタンブールからヴァルナまでは1時間のフライトでとても近いのですね。風景、モスクや食事など何か類似したところがあってとても懐かしかったです。

 

黒海

 

黒海は大きな海ですが、狭い二つの海峡即ちトルコにあるボスポラス海峡とマルマラ海、ダーダネルス海峡を経てやっとエーゲ海から地中海からへと繋がっています。

 

塩分濃度は外洋の半分程度で約17%程度、深部で22.3%程度と言われています。閉鎖系の海に近い状況で海洋汚染が心配されていましたが、河川の水質改善によって黒海も綺麗になったと言われています。

 

ヴァルナのビーチ

 

 

ビーチの観光馬車

 

製造業、農業、物流が盛ん

 

ヴァルナは何と言ってもビーチの街です。夏は27~28℃位で快適なので国内はもちろん海外からも多くの観光客が集まります。ヴァルナは観光が第一なのですが、ヴァルナ港は地域の物流の拠点になっています。

 

またヴァルナ州沖合のガラタ沖ガス田から生成するガスは自消のほかロシア産天然ガスとともにヴァルナ経由イタリアやオーストリアなどへ送る計画があるといいます。

 

製造業は主にヴァルナ-デヴニャ工業地帯やおよびプロヴァディヤで盛んで、農業やワイナリーも盛んに行われています。良いワインが採れるようです。

 

ソフィア

 

ソフィアはブルガリア国の首都です。人口は130万人余りで同国の西部に位置していて、セルビアとの国境から55キロメートル、マケドニア共和国との国境から113キロメートル、ギリシャとの国境から183キロメートルしか離れていません。因みに上記のヴァルナからは380キロメートル離れています。

 

アクセス

 

東京からのアクセスは全日空やオーストリア航空の東京・羽田発、ウィーン乗り継ぎ、ソフィア着で所要時間約14時間30分~15時間30分あたりが良さそうです。さらにソフィアからヴァルナまでは約1時間の国内線があります。

 

ソフィアは

 

空港から市街地へのアクセスも地下鉄が開通して便利になったようです。下町は路面電車が走りなにか懐かしい感じになります。

 

メトロ、セルディカ駅

 

ソフィアの下町

 

長い歴史のある街

 

ソフィアは東欧の中でも長い歴史がある街です。前項でも述べたようにヨーロッパ最古の都市の一つでトラキア人を先祖として鉱泉を生活に上手く利用していたと言われています。現在でもその痕跡が残されています。

 

ボヤナ教会

 

ボヤナ教会

 

ボヤナ教会は、ブルガリアの首都ソフィア郊外のボヤナ地区に建っているブルガリア正教会の教会堂です。10世紀後半ないし11世紀初頭に建てられたものであり、その後、第2次ブルガリア帝国の下で13世紀に中央棟が加えられました。

 

西翼がさらに拡張され、現存する形が完成したのは19世紀半ばのことであったと言われています。3回程拡張されたことになりますが、それぞれの時代の姿をとどめつつ美しい調和を保っているこの教会は、1979年にユネスコの世界遺産に登録されています。

 

ソフィア教会

 

ソフィア教会

 

ソフィアはローマ帝国時代よりキリスト教の一大拠点であった。ソフィアの人気の観光スポットになっています。

 

多くの民族が交錯した歴史

 

バルカン半島の長い歴史の中で登場する民族のなかで、大きく影響を受けたのは東ローマ帝国、ギリシャ、オスマントルコ、ロシアなどと見られます。宗教、文字や言語、建造物や遺跡などで詳しくみる必要があるように思います。筆者の浅薄な知識ではとてもうまく整理出来ません。

 

ただ云えることはバルカン半島地域は非常に興味が尽きないところです。いろいろな切り口からこの地域の研究に入ることが出来そうですね。一度はまると抜けられない感じです。

 

大統領官邸

 

衛兵の交代式

 

セルディカ遺跡のすぐそばにある旧共産党本部から、道路を渡ったところに大統領官邸あります。大統領官邸前に衛兵が立っており、厳重な警備の様子が伝わってきます。毎正時に衛兵交代式が行われいます。今は撮影OKのようですが筆者が出かけた当時は建物も含め写真撮影はNGでした。

 

アレクサンドル・ネフスキー大聖堂

 

アレクサンドル・ネフスキー大聖堂

 

バーニャ・バシ・ジャーミヤから市街中央の旧共産党本部前に戻り、そこから東に約5分で到着するのがアレクサンダル・ネフスキー大聖堂です。5000人を収容出来るブルガリアで最も美しいと言われる巨大な寺院の高さは60mあり荘厳な佇まいとなっています。この大聖堂はソフィアでは一番の観光スポットとなっています。

 

旧王宮

 

バッテンブルグ広場の旧王宮

 

現在は国立のアートギャラリーとなっています。

 

バラの谷

 

ブルガリアの中央にバルカン山脈とスレドニア・ゴア山脈に囲まれた渓谷は古くから「バラの谷」と呼ばれて主にローズ・オイルを採取するためにバラの生産が盛んな地域です。

 

カザンラクという街がこの地方の中心地ですが、ここから車で30分のところにスコベレヴォ村には蒸留所があります。ソフィアから日帰りの観光ツアーがあります。

 

5~6月にはバラ祭りがあり多くの観光客が集まります。カザンラクとバラの谷については詳しいサイトがありますのでそちらをご参照ください。

 

まとめ

 

個人的には筆者はトルコを含めたバルカン半島地域に非常に関心があります。最初に訪問した街が

イスタンブールアンカラでしたので一層関心が高くなったと言えると思います。

 

紀元前数千年頃のトラキア人から始まるソフィアの歴史は教会をはじめとする建築物、絵画、音楽、文字、慣習、料理などいろいろな切り口で調べながら旅をすると面白いことがさらに見つかるような気がします。

参照 : ソフィアからブカレストへ      2019年8月2日

最後までご覧いただきまして有難うございます。

 



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