好きもの同士(2019/04/10)
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好きもの同士
「好きもの同士」とよく言いますし、また意味は少し違いますが「似たもの同士」ともよく言います。人が互いに好感を持つ直前の感情や行動を表現する場合に使うことがあります。
野菜では
今日の話は「好きもの同士」と思われる野菜の話です。がっかりしましたか!?。前にも書きましたが、野菜にも人と同じように相性があるようですね。例えばキャベツや白菜などのアブラナ科の野菜はレタスなどのキク科の野菜とはとても相性が良いと言われています。
単体で栽培すると
キャベツや白菜を単体で栽培すると害虫や病気に罹りやすい場合でも、レタスを周りで栽培すると害虫や病気の発生を減少させることが出来ると経験的に言われてきました。またレタスに寄り付く害虫としては下の表に示すようにの蛾類とその幼虫が多いようです。
組み合わせで栽培すると
キャベツや白菜とレタスの組み合わせの例で言うと、キク科のレタスの強い臭いがキャベツや白菜を好む害虫を寄せ付けないと考えられています。また逆にレタスの周りのキャベツや白菜がレタスを好む害虫を寄せ付けずに生育に役立っているのではないかとの仮説はどうなのでしょうか。これからのテーマかも知れません。
広い畑では
これらの話はあくまでも家庭菜園程度の限られた面積の畑で栽培する場合で、農家の広い農地での栽培ではまずこのようなことは適用できないのではないかと思います。従って必要となれば殺虫剤や殺菌剤を使用することになると思います。最近では人には優しく殺虫殺菌効果の高い薬剤が開発されているのではないかと思います。
野菜 | 主な害虫 |
---|---|
キャベツ | シンクイムシ、ヨトウムシ、コナガ、アオムシ |
白菜 | コナガ、アオムシ、ヨトウムシ、アブラムシ、カブラハバチ、ハクサイダニ |
グリーンレタス | オオタバコガ、ヨトウムシ、ヤヨグリバエ、カブラヤガ、ハスモンヨトウ |
実験的栽培
筆者は昨年秋のキャベツと白菜の栽培を通してレタスには防虫効果がありそうなどうもそのような感じがするなというところで終わってしまったので、この春に改めて今度は計画的に定植位置なども決めて栽培を開始しました。
キャベツ、白菜とレタスの組み合わせ
一番わかりやすいように、アブラナ科の野菜の代表はキャベツと白菜に対してキク科の野菜の代表はグリーンレタスにしました。キャベツと白菜は共に購入苗を使い、レタスは購入苗と一部種を播きました。
苗の配置は
畝ではキャベツと白菜を囲むように配置しました。白菜は3月9日にマルチ畝に、またキャベツは3月12日~13日にマルチなしの畝にそれぞれ定植しました。この辺りのことは前回の写真などもご覧になって下さい。
レタスの種も播いた
定植した4本の白菜の苗に対して、レタスの苗は奥の2本と左列の手前に品種の違うレタス1本を3日後に定植しました。残りの7個の穴にはレタスの種を播きました。
白菜は
このところの陽気でキャベツも白菜も大きくなってきました。特に白菜は外葉を大きく広げこれから上に伸ばしてくるのではないかと思います。レタスの苗も大きくなりましたし、播いたレタスの種は芽を出して今から大きくなるところです。
キャベツは
キャベツの苗は真ん中の列の2本と翌日に植えた2本で合計4本となります。写真奥の1本はブロッコリーの苗です。残念ですが間違えて購入したものです。
これからが害虫の季節
白菜もキャベツもそれにレタスも今のところ虫に喰われているところはありません。当地では4月上旬の気温は昼が15~20℃、夜が5~10℃位です。この位の気温になれば今日もちょっと見かけましたが、害虫の発生源である褐色の羽をした蝶か蛾が飛びまわるようになります。モンシロチョウももうすぐ出てくると思います。
筆者のようになるべく無農薬栽培をしたいと試みている者にとっては、これからが本格的な害虫との戦いになります。
まとめ
昨年の秋に栽培した白菜、キャベツとレタスの組み合わせ栽培で何となく防虫効果がありそうだという感触を得ていました。そこでもう少し確度を上げるために苗を白菜やキャベツを囲むように配置して定植しました。
今回は経過報告になりますが、今までのところ害虫の被害もなく順調に生育しております。あと1ヶ月余りで収穫時期となりますがその時点で本当に満足のいくような白菜とキャベツが採れるかどうかです。その時また報告したいと思います。
最後までご覧いただきまして有難うございます。