サヤエンドウの越冬率は(2019/04/20)
目次
サヤエンドウの栽培
サヤエンドウはほぼ毎年栽培しています。昨年は11月24日にホームセンターで購入した苗4本を定植しました。筆者の場合は上手く越冬出来るかが例年の重要なポイントです。
連作障害は比較的強いと説明書にありますので前年に植えた場所とは別のフェンス側に植えました。将来背が伸びてきた時にフェンスを支えにすれば良いかなと考えました。
エンドウ豆の種類は
エンドウ豆は鞘の硬さによって硬鞘種と軟鞘種とに分類することが出来ます。その内サヤエンドウは軟鞘種で、その成熟段階で若い方から実が小さくて鞘が柔らかいサヤエンドウと実が大きく丸くなり、完熟手前で採取するグリーンピースやスナップエンドウがあります。
サヤエンドウは
サヤエンドウは鞘も実も食します。グリーンピースは普通鞘から採りだした実をご飯に混ぜたりして食べますが、鞘が柔らかいので和えたり炒めたりしてそのまま食することも多いです。いろいろな料理のレシピが専門書には紹介されています。
アオエンドウ豆は
硬鞘種に属するエンドウ豆のアオエンドウマメは煮豆や煎り豆に、またアカエンドウマメはミツ豆や茹で豆として食されます。いずれの食べ方も栄養豊富で美味しいですね。
畑の回転率の問題もありこの菜園ではみなサヤエンドウの段階で収穫しています。
越冬対策
昨年は12月までは比較的暖かい日が続き、このままいってくれればいいなと思っていました。しかし1月に入るとさすがに寒い日がやってきて霜が降りるようになりました。サヤエンドウは比較的寒さには強いと思っていますが、それでも雪や霜は長時間晒されると葉が「霜焼け」になります。
シートを重ねる
1月と2月は寒波が周期的にやってきました。防寒対策としてはまず最初にPP製のネットを掛けました。これでは寒むそうなのでさらにもう一枚重ねてやりました。それでもサヤエンドウにとって寒さが厳しそうに見えたので、さらに不織布シートを二重にかけてやりました。合計4枚のシートを掛けたことになります。
苗の新芽を摘む
サヤエンドウを上手く越冬させるための一つの方法として、新芽が10㎝位に伸びたら芽を摘み取って根を下に広く這わせるようにするのが良いそうです。苗を購入した時の説明書に書いてありました。
乾燥を好む
筆者は水は適宜やったのですが、この芽を摘む作業はしませんでした。一度ネットを掛けてしまうとなかなか面倒くさくなってしまい手抜きをしてしまいました。これがいけなかったのでしょうか。寒冷には比較的強いと言われていますが、越冬させるのは難しいと部類にはいる野菜だと思います。
半分が凍傷に
2月20日に掛けていたシートを外したのですが、定植した4本の苗のうち2本が見事に霜に遣られてしまいました。ほとんどの葉が白くなっています。こうなると気温が上がって暖かくなっても再生は難しいです。
今度は蔓なしスナップエンドウで種子を播き苗を上手く越冬させることが出来るかトライすることにした。下のポストをどうぞ。(2020/10/05:追記)
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越冬率は
筆者の所属する菜園でこの冬サヤエンドウを栽培した仲間は筆者を含めて6名でした。
防寒対策によって
そのうち2名の方は霜に遣られて途中で枯れてしまい越冬出来ませんでした。このうち一人の方は何も防寒対策をしていませんでした。もう人の方は半分ほど透明のシートを北側に張り風除けととしていましたが、こちらもかなり大きくなったところで霜に遣られて枯れてしまいました。
残りの3名の方は上手く全部の苗が越冬して現在大きくなっています。このうち1名の方はマルチを敷いていてその他には越冬対策は何もしてないようでした。マルチは根の部分の保温には有効ですね。
またもう1名の方は透明のシートで側面を囲み更に天井部分にも透明シートを掛けていました。残りもう1名の方は透明シートでトンネル掛けにしていました。
越冬率は
筆者の場合は前述のようにPPシートと不織布を掛けたのですが、4本の苗のうち2本が枯れてしまいました。そこで苗の本数基準で越冬率は50%となります。
保温対策を含めてまちまちのところがありますが、6名全体としては100%が3名、0%が2名、50%が1名となり、栽培区画基準で見た場合、この菜園全体ではおよそ58%程度の越冬率となりました。皆さんの苗の本数が判らないので苗基準の越冬率は判りませんでした。
当菜園の今年のサヤエンドウの越冬状況については下のポストをご参照ください。(2021/01/27、追記)。
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竹の笹を立てる
サヤエンドウの栽培は普通竹の笹を苗の周りに何本も挿しているようです。当地ではこの程度の防寒対策で十分越冬出来るのですが、今年の冬は少しばかり寒かったのでしょうか。
昨年も筆者はサヤエンドウを栽培しました。この時は種を播いて始めたのですが、越冬対策は特にしませんでした。普通に収穫出来たと思っています。
春の苗で
サヤエンドウは3月になると例年ホームセンターで苗を販売しますので、越冬作業が面倒くさい人はこの苗を植える手があります。上手く越冬させた苗に比べると生育が時期が少し遅くなっていますが、寒波もなく暖かいので生育が速く収穫時期はそれほど遅れることはないです。越冬出来なかった1名の方が春の苗を定植して生育中です。もう50~60㎝位の大きさになっています。
筆者の場合4月11日に僅かに4個のサヤエンドウ豆を採取しました。上の写真は昨年4月11日に初めて採取したサヤエンドウです。越冬して生き残った苗が2本なので今年は多くは期待できないかも知れません。
まとめ
サヤエンドウの越冬状況について気にしていたことを書いてみました。その年の寒暖の状況や菜園の立地や防寒対策の有無などによって違いますが、今年の冬の越冬率は概ね50%程度でした。
春になって上手く生育させるには何らかの防寒対策がしておいた方が安心できます。サヤエンドウの栽培は素人には比較的難しい部類入る野菜のようです。
最後までご覧いただきまして有難うございます。