白菜は上手くいった(2019/04/28)
目次
害虫の相互予防効果
昨年来の宿題でしたアブラナ科とキク科の野菜の相互の害虫に対する予防効果について実際に栽培して確認しているところです。野菜にも相性が有りそうです。
白菜とレタスの場合
アブラナ科としては白菜とキャベツを選び、キク科としてはレタスを代表選手に選びました。これらの野菜は汎用性が高くレシピも数多く紹介されていますので食べるのに困りません。またどこの菜園でも広く栽培されています。
経験的には知られている
コンパニオンプランツを活用しながら野菜の栽培をやっておられる人は十分ご存知の知見ではありますが、科学的にはまだ十分には証明されていないと思います。ただ多くの人が経験上どうもそうではないかと考えておられることではないかと思います。
多くの方が経験されていることは間違いないのではないかと思います。ただ科学的な証明がされていないだけのことかも知れません。
筆者の場合も科学的には証明出来ませんが、家庭菜園レベルで害虫に遣られる機会が減ることになり野菜作りがより一層楽しくなればそれで充分目的を果たしたことになります。
白菜をレタスが囲む
作り方は前にも紹介しましたが、施肥後マルチを敷いた畝を用意して真ん中の列に白菜の苗を4本植えました。外側の2列にはレタスが白菜を囲むように配置して遠い4か所に苗を定植し間には種を播きました。結局苗が4か所、種が6か所ととなりました。
レタスは1ヶ月半くらいで収穫できるほど成長が早いので、収穫時期には種から生育したレタスが収穫した跡に移植するのにちょうど良いくらいの大きさになっています。
レタスは虫害なし
収穫したレタスは大きくて全く虫害などありませんでした。葉は肉厚な感じで柔らかくサラダには最適でした。
収穫のタイミング
キャベツや白菜もそうですが春の葉野菜の栽培は少しばかり難しいところがあります。日が経つにつれて気温が上昇していくのでとう立ち(薹立ち)が起こりやすくなります。寒い気温から急に暖かい気温に変わるとう立ちして花が咲いてしまいます。
とう立ち葉も美味しい
白菜などのアブラナ科の野菜のとう立ちした葉を美味しく食べるレシピも多く紹介されています。とう立ちの時期が殆ど一瞬で過ぎてしまうのでスーパーマーケットには出回ることはないと思います。お浸しや和え物などや普通に本来の白菜と同じように幅広く使われています。
今日白菜を1個採取しました。完全に巻いてくるにはあと3~4日かかりそうですが、気温上昇次第では急にとう立ちが起きる可能性もあるので様子を見て順次採取することにしています。定植後50日を経過したものです。2.7㎏ありました。
昨年の白菜は
因みに昨年の秋の場合定植65日後の白菜の状況です。途中までは順調に生育していたのですが、孵化したヨトウムシ、コナガ、アオムシなどにより一斉に葉を食い荒らされ、成長が止まりご覧のような哀れな姿になってしまいました。
今年の白菜は
白菜は虫には全く喰われていませんでしたし、また隣に植えているレタスもまた虫等には遣られていませんでした。筆者の場合相互に防虫効果があった言えると思います。例年筆者は野菜の栽培では無農薬を旨としていますので、今回上手くいってとても嬉しく思っています。
近くのスーパーでは
近くに良く出かけるスーパーがあって、この店は「良品を近隣の何処よりも安く売る」ことをモットーにしているとPRしています。店に入ると自然と野菜売り場のコーナーに足が向かいます。
白菜は1個売りもありますが数は多くはありません。むしろ1/2カット品とか1/4カット品を多く並べています。少人数の家庭が増えてきたので店側もそのように対応しているのですね。今日の白菜の販売価格(税前)は1/4カット品は98円、1/2カット品は196円でした。このところあまり変わっていません。
健康維持のために
収支計算をするとこれでは苗と種と肥料の購入費を賄うことが出来るかどうかですね(笑)。やはりスーパーで購入した方がはるかに安く入手出来ます。家庭菜園での野菜の栽培は健康維持に役立っていますのでこれはお金には代えられません。
まとめ
昨年来の宿題でアブラナ科の白菜とキク科のレタスは相互に防虫効果はあるか確認するために苗の定植位置など考慮しながら栽培しました。
結論として筆者の栽培した範囲では、お互いに防虫効果があるといえる結果となりました。これまで言われてきたことを裏付ける結果でもあります。
アブラナ科とキク科の野菜には防虫効果があると経験的には広く知られていて、その効果を利用した栽培を実際にやっておられる方も多いようです。
ご参照;今秋のキャベツと白菜は 2019年9月19日
最後までご覧いただきまして有難うございます。