いいキャベツだ(2019/05/26)
目次
相性の良い野菜
昨年秋のキャベツ、白菜の栽培では害虫に遣られて良いものが採れなかったことについては既に報告しました。
科学的には証明されていないが
白菜やキャベツなどのアブラナ科の野菜とレタスなどのキク科の野菜は相性が良い野菜いわゆる「コンパニオン・プランツ」として近くに植えて栽培すれば相互に害虫に遣られにくいなどの良い効果があると経験的に言われてきました。
多くの人が経験している
経験的とは言っても多くの人が確認して実行して成果を得ているいるようです。ただ科学的な理屈が十分に説明されていないだけのようです。
筆者も昨年の秋のキャベツ栽培では、あとからレタスを近くに追加で植えたりして何となくそのような効果があるのではないかと、感じていましたのでこの春にはキャベツと白菜について計画的に栽培しました。
筆者の場合は
小さな畝で実験
白菜とキャベツの短い専用畝をそれぞれ用意して白菜畝にはマルチを敷きました。キャベツ、白菜とレタスの苗の配置は、真ん中の列にキャベツ、または白菜の外側の列にはレタスをほぼキャベツ、白菜を囲むような配置で定植しました。1畝に3列の配置としました。
レタスは生育が早い
またレタスの列には1か所おきにレタスの種を播きました。何故ならレタスは1.5か月で成長するのに対してキャベツや白菜は約3か月はかかります。成長したレタスを採取した跡には種から成長中の苗を移植することにして空間が出来ないように工夫しました。
マルチ畝は生育が早い
マルチを敷いた白菜畝が何も敷いていないキャベツ畝より成長が早く、レタスも白菜も早く収穫を終えてしまいました。採取した白菜は害虫に遣られることもなく良い白菜が採れました。白菜については「白菜は上手くいった」に纏めておきました。どうぞご覧になって下さい。
害虫の発生源の一つであるモンシロ蝶などは飛び回り、良い場所があれば卵を産み付けるなどの蝶類の活動は秋に劣らず盛んです。
長期予報では
今年の春は長期予報では高温になるとのことでしたが、この予報の通り最近の気温は30℃以上の真夏日が増えてきました。暑さにまだ慣れていない体には応えます。一番困るのは紫外線の強さです。
暑さ対策は
シャツは長袖、ツバが広い麦ワラ帽子、顔や手など日光が直接当たりそうなところにはSPF50+、PA+4なる紫外線防止用のUVクリームを塗ります。冷たいお茶を入れた水筒を持って出かけます。畑の休憩所には冷蔵庫があるので重宝しています。
ときどき水分補給はするもののそれでも2時間も炎天下で作業をするとあまり気が付かないのですが、体内の水分が失われているのですね。体重は1㎏近くは減っています。
高温ではトウが立つ
このところの真夏のような天気では春野菜は直ぐにトウが経ってしまいます。とくにキャベツはもともと比較的涼しい気候を好む野菜なので、このような32℃を超えるような天気ではすぐにトウ立ちしてしまうのではないかと思いました。
採れたキャベツは
今日採取したキャベツは少し早めなのですが、立派に生育していました。重量は1.5㎏あり害虫には全く遣られていませんでした。やはりキャベツ~レタスの組み合わせは効果があると言える結果が出たと思っています。
早速持ち帰り生で食しましたが、柔らかくて美味しかったです。
先に終了した白菜の場合もすでに報告した通り、害虫などの被害もなく良い白菜が出来ましたので白菜~レタスの組み合わせも害虫予防効果があると言えると考えています。
半年の結果は
半年以上に亘って取り組んできたアブラナ科のキャベツ・白菜とキク科のレタスの相互防虫効果について筆者なりの実地試験では効果があったとの結論に達しました。この結果は筆者自身の今後栽培に生かしていきたいと考えています。早速この秋から始める予定です。
まとめ
いわゆる「コンパニオン・プランツ」の効果については経験則として効果ありと広く言われてきました。筆者もこれまでの白菜、キャベツの栽培時に害虫被害の経験をしてきました。
今回昨年秋から今春にかけて本当に効果があるのか家庭菜園レベルの実験をしてみました。アブラナ科代表は白菜とキャベツ、キク科代表はレタスの組み合わせで栽培して無農薬で害虫被害なしの結果を得ました。
どうやら経験則は有効ではないかと考え、家庭菜園のように限られた面積では制約がありますが今後とも極力生かして行こうと思います。
最後までご覧いただき有難うございます。