現役を引退したじじいだよ、あだ名はロン、まだまだ元気なので気張って書いているよ

おのぼりさん(2)(2019/05/29)

2023/02/10
 
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おのぼりさん(1)ではエッフェル塔とルーヴル美術館について書きました。今回はシャンジェリゼ通りから凱旋門とモンマントルの丘について書いています。

 

凱旋門といえば

 

普通日本ではシャルル・ドゴール(エトワール広場)にある凱旋門のこととをいいます。

 

ド・ゴール広場の凱旋門

 

シャンジェリゼ通り

 

日本人憧れのパリですが、なかでもシャンジェリゼ通りは世界で一番美しい通りではないかと思います。日本でも「オー・シャンゼリゼ」の歌は広く歌われています。

 

コンコルド広場

 

マロニエの並木道で道幅70mの通りが東はオベリスクのあるコンコルド広場から、西は凱旋門のあるシャルル・ド・ゴール広場(旧エトワール広場)まで全長約3km続き、パリの代表的な観光エリアとなっています。

 

ラ・デファンス

 

最近では凱旋門からさらに西に延びた先にラ・デファンスには新市街が建設されて、その入り口にはグランダルシュという門のような建造物が出来ています。

 

グランダルシュ

 

側面と内部はガラス張りとなっており、中心の空洞部にはノートルダム大聖堂がすっぽり収まるほどの大きさであると言われています。2019年4月15日の火災で尖塔部分を焼失しましたが、この角度から見えません。

 

パリの歴史軸

 

ちょうどシャルル・ド・ゴール広場を西に延長した線上にあるので「第3の凱旋門」とか「新凱旋門」とか言われています。コンコルド広場からシャルル・ド・ゴール広場を通り新しいラ・デファンスまでの大通りを「パリの歴史軸」などと呼んでいます。パリの歴史軸は一つのキーワードですね。

 

ラ・デファンス

 

グランダルシュはモニュメントのような形状をしているが上部は高層ビルとなっていて最上階の35階には展望台があります。ラ・デファンス地区には高層ビルが立ち並びパリの新しいビジネス街を形成しています。

近代から現代の主な凱旋門

ここで近代から現代に完成した主な凱旋門を表にしてみました。実はこの表には載っていませんが、ルーマニア、ブカレストにある凱旋門はパリの凱旋門によく似ています。

名称設計者
又は建設者
主な仕様完工
時期
建設目的設置
場所
参照
カルーゼル
凱旋門
C・ペルシェール
R・フォンティン
凱旋門1808年ナポレオンの
外交的軍事的
勝利
パリこちら
エトワール
凱旋門
J・ シャルグリン
L・トリー
凱旋門1836年戦勝記念パリこちら
ブランデン
ブルグ門
K・ラングハンスアテネのプロ
ピュライア
の門を模した
1791年平和の門ベルリンこちら
グラン
ダルシュ
Y・スプレッケ
ルセン
E・ライツエル
高さ;110m
幅;110m
奥ゆき;112m
1989年歴史軸上に
新モニュメント
の建設
パリ近郊こちら

 

ニューヨークにも

 

1889年にアメリカではジョージ・ワシントンが初代アメリカ大統領に就任して100周年を記念してニューヨーク市マンハッタン区グリニッジ・ヴィレッジにある公園の入り口に巨大な木造の凱旋門が作られました。これは1892年大理石で作り直されて立派な凱旋門となっています。

 

このモデルとなったのがパリのエトワール凱旋門だと言われています。ここから北に5番街が伸びています。どの街でも凱旋門から延びる大通りは景観が引き立っていいですね。

 

観光のテーマ

 

このように建造物一つとってもその中には数多くの歴史が詰まっており、これをテーマにして観光をして回るのもまた一つの観光の仕方かもしれません。観光が終わればあなたもきっと相当の専門家になっているかも知れません。

 

華やかな通り

 

このシャンジェリゼ通りを挟んで東のルーヴル宮殿(美術館)からカルーゼル凱旋門、テュイルリー庭園、オベリスク、エトワール凱旋門、大統領官邸であるエリーゼ宮殿、カルティエ、ルイ・ヴィトンなどの本店や映画館、カフェ、レストランなどの有名店が揃っています。

 

筆者は音楽、絵画、建築や庭園など全くの素人でその良さが良く判りません。ただ見ていて美しいと思った
り、心和やかになったりするだけです。シャンジェリゼ通りはただ散歩しているだけで楽しくなります。

 

モンマントルの丘

 

まず間違い易いのはモンマントルとモンパルナスの違いです。筆者は当時あまりこの違いなど意識せずにモンマントルの丘を目指して出かけました。

 

モンマントルとモンパルナスの主な違い

 

両者の主な違いを整理してみると次の通りです。

名称モンマントルモンパルナス参照
位置パリ18区、パリ北部
セーヌ川右岸
パリで1番高い丘130m
パリ14区、パリ南西部
セーヌ川左岸
モンマントルの丘
観光スポットサクレ・クール寺院
テルトル広場
ムーランルージュ
モンマントル墓地
モンパルナス・タワー
(210m、56階建)
モンパルナス駅
(国鉄、メトロ)
ビジネス、
ショッピング、
レジャーなど
のセンター
モンパルナス墓地
カルティエ美術館
パスツール研究所
モンパルナス・タワー

ムーラン・リュージュ


サクレ・クール寺院

テルトル広場
芸術家の街洗濯船=安アパート
ピカソ、モディリアーニ
アポリネール、コクトー、
マチス、ゴッホ
マティス、ルノワール
ユトリロなど
ラ・リューシュ=蜂の巣
狂乱の時代
特に第1次大戦後
洗濯船

ムーラン・リュージュ
芸術家の移動観光地化と
高級住宅地化
家賃の上昇
家賃が安い
モンマントルから
モンパルナスへの動き
ピカソも移動
芸術家を
めざす外国人
家賃の安い
モンパルナスへ
ラ・リューシュの如き
集合住宅へ
モンパルナスの溜まり場
世界中の芸術家モンマントルの
絵描き屋さん
多くの観光客が
集まる
世界中の芸術家が
モンパルナスへ
パリのアメリカ人
独創性のある
芸術家はどんな
変人でも受け入る
雰囲気と環境
絵描き屋さん(1)

絵描き屋さん(2)
観光保全歴史地区に指定
歴史的景観や特徴を保持
開発は最小限度に制限
モンマントルにもモンパルナスにも1800年代後半ころから1900年初頭にかけてパリはもちろん世界中の芸術家が集まり多くのコンミューンを作りました。

 

モンマントル

 

モンマントルにはルノワール、ゴッホ、ユトリロ、デュフィ、モディファイ、ピカソなど後に超有名になった画家たちがいました。ルノワールの「踊り子」、ゴッホの「タンギー爺さん」ピカソの「エウスカディ」などがあります

 

家賃の高騰

 

モンマントルはその後の整備もある地域の高級化が進んだ地区とそうでない地区とに分かれたようです。一方モンパルナスは家賃が安く芸術を志す人は誰でも受け入れる雰囲気と環境から、さらに世界中から多くの芸術家が集まりました。

 

モンマントルの絵描き屋さん

 

モンマントルでは多くの画家を目指す人が街頭で絵を描きながら自ら描いた絵を売っていました。筆者はこの雰囲気を見たくてやってきたわけです。若い人が恵まれない現実にめげずに将来の夢を叶えようと頑張っている姿になかなか親近感を覚え、心の中で応援しているのでした。

 

モンマントルへのアクセス

 

地下鉄12番線、ABBESSES(アベス)で下車、モンマルトルの丘へ向かいます。サクレ・クール寺院へはケーブルカーを利用すのもいいですね。結構坂道になっていますので。ミサンガ売りには要注意です。ガイドブックにも無視することとあります。

 

テルトル広場は

 

サクレ・クール寺院の西側の側道を歩いて、テルトル広場へ向かいます。ここには多くの絵描き屋さんがいて絵を売ったりその場で絵を描いています。似顔絵を書いて貰う時はまず前もって交渉して値段を決めてからにして下さい。トラブルが結構多いようです。

 

モンパルナス

 

モンパルナス・タワーやモンパルナスへのアクセスはとても便利です。特にモンパルナス駅はフランス南西部方面に向かう始発駅になっています。この地域は今ではビジネスと商業の拠点としてオフィスビル、映画館、ショッピングセンターなどが集中する地区となっています。

 

アクセス

 

アクセスは地下鉄メトロ4、6、12、13号線のモンパルナス=ビヤンヴニュ駅はモンパルナス駅の北側にあり、オセアン駅舎の地下一階で直接つながっています。とても便利ですので詳しくは専門のサイトを見て下さい。

 

まとめ

 

パリに初めて来たときの印象を纏めてみました。素人のおのぼりさんにとっては、パリと言えば何といってもエッフェル塔とルーブル美術館です。

 

ルーブル美術館では長い列を作って待ちましたが、見たのはモナ・リザとミケランジェロ像でした。憧れが実現していずれにも満足しました。

 

モンマントルの丘に登りサクレ・クール寺院とテルトル広場に行きました。なかには相当のおじさんもいましたが、若い絵描き屋さんが将来の夢を実現するために絵をかいて身を立てている姿は印象的でした。

 

ヨーロッパに来た際にパリには何回か出入りしています。仕事で来ていますから観光など出来ませんでしたが、それにしても何回来ても飽きない魅力いっぱいの街なのですね。この魅力の源はなんなのでしょうか。

参照;おのぼりさん(1)こちらもご覧になって下さい。

最後までご覧いただき有難うございます。

 



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