健康診断を受けよう(2019/07/04)
目次
定期健康診断
企業を定年退職された方や自由業の方など、とくにシニア層の方について健康管理について考えてみたと思います。
企業に勤めている現役の方はその企業で毎年定期的に健康診断が行われます。OBの方や自由業の方には基本的にはそのようなサポートがありませんので自分で気を付けて健康管理を行う必要があります。
OBや自由業の方は
ここでは主として企業を定年退職された方や自由業の方などの健康管理について考えてみたいと思います。筆者は毎年1回に健康診断を受けています。お陰様で今のところは異常は見つかっていませんし、毎日元気で動き回っています。
身近にある事例
身近にある事例としては、筆者が10年以上野菜などを栽培している家庭菜園では基本的にはシニア層が多いのですが、長年やっていると仲間のうちには体調不良で辞めていく人もいます。参考のために2~3例を挙げてみますと;-
(1)少し前になりますが、筆者より若い人がどうも体調が良くないと言っていたのですが、病院で診察の結果膵臓ガンと判りました。玉ねぎの収穫時期でしたのでちょうど季節は5月下旬でした。この方は発見が遅れたのでしょうかその後間もなくして亡くなられました。
(2)また別の人はお酒が大好きで菜園でも缶ビールを飲んだりしていましたが、ある日電車の終点でも目を覚まさないので駅の職員の方が起こして病院へ急送したところ脳梗塞だったということでした。命はとりとめたのですが、体は不自由となりました。野菜の作り方を教えて貰った優しい親切な人でした。
(3)また前立腺に軽い症状が出ているので用心をしている人もいます。この人は菜園の作業は体に良いと野菜作りは続けています。また家庭菜園とは関係ないのですが、筆者の先輩、友人の中で前立腺がんで亡くなられた方が何人かいます。
(4)最近参加した仲間の人は2回脳梗塞で倒れてその都度奇跡的に回復して、今では足に人が見ても分からない程度の極く軽い後遺症が残るものの元気で野菜の栽培をしています。本人は健康維持のために野菜作りをやっていると言っていました。
この家庭菜園では若い人や女性もいますが、半数以上の人はシニアー層なのでそろそろ体に何らかの不具合が出てもおかしくない年代でもあります。神経痛と筋肉痛からくると思われる腰痛や足のふくろはぎの痛みなど訴える人は多いです。
筋肉痛だけなら問題ないのですが、年齢からみても何か表面には出ていない病気が隠れていることがあります。普段から健康管理は気を付ける必要がありそうです。
健康診断を受けよう
まずは健康診断を受けましょう。シニア層は何かのきっかけがないとなかなか病院に行き難いですが思い切って出かけることです。掛かりつけのクリニックに行くのもいいですね。
最近のクリニックは設備も整っていて検査も早いです。自分のところで検査しきれない専門外など分野の検査は最適な医療機関を紹介してくれます。
国民健康保険
会社の従業員の場合は労働安全衛生法に基づき会社が年一回健康診断を実施します。会社を定年退職した場合は多く人は国民健康保険に加入して、この保険で比較的安価に健康診断を受診できます。
特例の保険制度
また特例退職者医療制度・任意継続被保険者制度がありますが、これは定年退職時に選択する制度でいずれも健康診断や人間ドックを受診できますが扶養家族を含むかなど一長一短がありそうです。詳しくはこちらやこちらをご覧ください。
後期高齢者医療制度
また75歳以上の人はすべてそれまで加入していた健康保険からははずれ、都道府県単位の広域連合が運営する「後期高齢者医療制度」に加入します。詳しくはこちらをご覧ください。
人間ドックとは
いわゆる健康人を対象に,その健康度の判定,および潜在的な病気の早期発見を目的にして,全身の臓器および器官について,普通短期間の入院をして総合的な精密検診を行うことです。
健康診断の結果や自覚症状の内容あるいは自分が受けてみたいところ中心に人間ドックを受けるのが良いと思います。人間ドックの受け方については健康診断を受けた病院やクリニックなどの医療機関の紹介やはWebサイトなどで調べると良いと思います。多くの受診機関が紹介されています。例えば、紹介専門サイトとして、「ここカラダ」、「マーソ」、「EPARK」などがあります。
健康診断と人間ドックの違い
健康診断と人間ドックの違いは端的に言えば検査項目数の違いと言えます。人間ドックの方が断然多くなります。
健康診断はチェックする項目が10~15項目、
人間ドックはチェックする項目が50~100項目
人間ドックを受けた人で異常なしや概ね異常なしは10%程度で、高コレステロールや肥満、肝機能異常が比較的多いのだそうです。
3大原因は
厚生労働省の最新の人口動態統計では、2017年の死亡者の総数は134万人超で2016年の130万人超より増加しています(2018年は概数のみで確定値はまだ出ていません)。死亡原因の内訳は下表のとおりですが、よく言われているようにやはりガンや心筋梗塞などの心疾患、脳梗塞などの脳血管疾患が3大疾患となるのですね。
順位 | 原因 | 割合 |
1 | 悪性新生物 (腫瘍) | 27.8% |
2 | 心疾患 (高血圧を除く) | 15.2% |
3 | 脳血管疾患 | 8.2% |
4 | 老衰 | 7.6% |
5 | 肺炎 | 7.2% |
最新のガン統計では上記死亡者の中でガンで死亡した人の部位の順位は下記の通りになります。
国立ガン研究センターによれば、2017年に日本でガンで死亡した人は37万人超でその内男性が22万人超、女性が15万人超となっていますね。
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | |
---|---|---|---|---|---|
男性 | 肺 | 胃 | 大腸 | 肝臓 | 膵臓 |
女性 | 大腸 | 肺 | 膵臓 | 胃 | 乳房 |
男女合計 | 肺 | 大腸 | 胃 | 膵臓 | 肝臓 |
5位圏内の動きとして男性の場合、2014年に4位の前立腺が2017年には圏外になり代わりに2017年には5位に膵臓がランクインしています。女性の場合2014年5位の子宮がランク外となり2017年に膵臓がランクインしています。5位圏内の動きを見ると男性も女性も膵臓が増加しているように感じられます。
早期の検査は
早期の検査は病気の早期発見に繋がります。検査の結果何もなければハッピーですし、万が一病気の元が見つかれば早期の対応がとれて早期の回復に繋がります。とても大切だと思います。早期の検査には人間ドックを上手く活用しましょう。
1日1万歩歩こう
1万歩と言いますと個人差はありますが約5㎞です。シニア層にとっては5㎞のランニングをするのは体力的に難しくなってきます。軽いジョギングやウォーキングなら可能だと思います。ウォーキングで時々速歩をすればエネルギーを消化しそうな感じですね。
筆者は最近カロリーメーター付き万歩計を腰に付けて歩数とカロリー消費量を見ています。1万歩歩くと約290kcalの脂肪燃焼量になります。目安ですが参考にはなります。
家庭菜園は健康に良い
家庭菜園での作業は幅がありますが今のところ6千歩から1万歩程度です。家庭菜園の周りでもジョギングやサイクリングをする若い人やウォーキングする中高年の人など様々な人が思い思い運動をしています。車が通らないので運動に集中できるのはいいですね。
まとめ
(1)人生100年時代と言われるようになりました。長生きできるのは大いに結構ですが、何といっても健康で長生き出来なければ意味がありません。
(2)自分の健康は自分で守ることが大切です。シニア層の病気はある程度避けられませんが定期的な健康診断や人間ドックを活用して早期に病気を見つけましょう。
<お知らせ>
この内容は姉妹サイト「Yokopy’s Blog」を閉鎖するにあたり同サイトで公開したものを更新したものです。
こちらもご参照頂ければ有難いです;-
ページ「健康診断を受けてみたら」 2019年7月19日
最後までご覧いただきまして有難うございます。