夏野菜3種の収穫量は(2019/09/05)
目次
秋野菜の準備
8月が終わり9月に入りましたが、まだ非常に暑い日が続いています。菜園の畑も夏野菜を撤去して耕運機を動かして秋野菜用の準備をしているところです。キャベツは8月31日にコンパニオン・プランツであるレタスと同時に定植しました。近日中に白菜も定植する予定です。
夏野菜3種の成績は
夏の主要野菜としてはいろいろありますが、ここではナス、トマト、キュウリを取り上げてみました。この3つの野菜は例年栽培しています。
夏の葉物野菜の露地栽培は
サニーレタス、春菊、小松菜
真夏の高温時期に露地栽培で葉物野菜を生育することは結構難しいです。今夏の栽培例としては6月2日にサニーレタスと6月18日に春菊と小松菜の種を播いたのですが、発芽は順調にしたものの梅雨の雨天が長く続いたために、日照不足により葉は小さくて茎だけがひょろ長く伸びてあまり良い出来ではありませんでした。
ホウレン草
次にホウレン草を播種したのですが、発芽し終える前に梅雨が明けました。途端に連日の35℃前後の猛烈に暑い日が続いきました。1日おきにたっぷり水を遣ったのですが、水分不足でしょうかそれとも熱中症でしょうか順次枯れてしまいました。PP製のシートを掛ければ良かったかも知れないと思っています。
ゴーヤとオクラ
ゴーヤは毎年蔓をフェンス側に這わせるために同じ場所に植えることになります。接木苗を2本定植しました。食べ切れない位採れました。苗は1本で良いのですが予備として植えた1本が結果的には多過ぎました。
オクラは種子をまきましたが、1か所5粒播いた種子がやっと1本しか発芽しなかったです。とても発芽率が悪かったです。結局3本の苗が大きくなりました。
ニンジン
葉野菜ではありませんが、ニンジンも余っていた種子を播種しました。こちらはもともと発芽率が悪いニンジンですが、一回目の間引きが必要ないくらい疎らに発芽しました。
夏野菜3種
接木苗を使用
ナス、トマト、キュウリが夏野菜の代表的な3種類です。例年栽培しており、ナスとトマトは連作障害を避けるために接木苗を購入しています。単価250円/本と高いですが丈夫で良い苗です。接木苗なら毎年同じ場所で栽培することも出来ますし、狭く限られた広さの家庭菜園ではローテーションが楽になります。
また定植した苗の本数も昨年と同じです。ナスは長ナス2本、千両ナス6本、トマトは大玉8本、キュウリは日本キュウリの種子を8個所に播き間引きして8本にしました。
遅霜の被害
定植時期は今年は4月20日でしたが、例年4月の最後の週で5月の連休前が多いです。前にも書きましたが、今年の春は天候の変動が大きく5月上旬まで遅霜が発生して、特に長ナスに被害が出ました。
花が落下し葉が枯れて生育が遅れました。回復するまでに時間がかかり、その分実を付ける時期が遅れました。
今年はトマト収量が良かった
昨年の記録をとってとっていないので正確には比較できませんが、今年はトマトの出来が良かったと思います。7月25日には17個採取しました。これが一日の最多記録です。昨年は数量が少なく収穫期間も短かったように思います。トマトは家で2日くらい置いて完熟させます。
ナスは回復してきた
千両ナスのことと思いますが、ナス栽培のプロの人は1本の苗から100個の実を収穫すると言われています。筆者の場合は10数個のレベルで遥かに及びません。当地ではナスは9月から10月までは収穫出来ます。
これから少しずつ気温が下がり、ナスの生育がゆっくりしてくると美味しいナスの実が採れるわけです。
秋ナスにまつわる「言い伝え」
昔から日本では「秋ナスは嫁に喰わすな」という「言い伝え」がありますが、これはお嫁さんに対するいい意味と意地悪な意味とがあるうようです。つまり
- 秋茄子は、美味であるので他家からきた憎い嫁に食わせてはもったいないという姑の嫁いびりの様子を表すもの
- 秋茄子は、種子がないので子宝に恵まれなくなるので食べない方がよいというもの
今日ように一年中ナスが販売されている時代ではどういうことになるのでしょうか。
秋ナスは美味しい
9月頃に育ったナスは、真夏に育ったナスに比べ、強い直射に当たっていないためか、皮が薄くて肉質も柔らかく緻密で種も少なく、旨みもアップしておいしいと言われています。これが秋ナスです。
キュウリやトマトが終了したあとも、ナスだけは収穫が出来るので家庭菜園者にとっても魅力の一つです。
夏野菜3種の収穫状況表
8月31日現在の夏野菜3種の収穫状況を簡単に表にしてみました。
項目 | トマト 大玉 | ナス 博多長ナス | ナス 千両ナス | キュウリ |
---|---|---|---|---|
収穫量 | 176個 | 27個 | 69個 | 88個 |
苗の数 | 8本 8/26収穫 完了 | 2本 | 6本 | 8本 種子の直播 8/10収穫 完了 |
苗1本当たり 収穫量 | 22個/本 | 13.5個/本 | 11.5個/本 | 11個/本 |
苗の価格 | 250円/本 接木苗 | 250円/本 接木苗 | 250円/本 接木苗 | 35円/本 種子袋 280円 |
苗1本当たり の売上げ | 1,540円/本 @70円/個 大玉 | 6,750円/本 @500円/個 | 920円/本 @80円/個 | 550円/本 @50円/個 |
苗木1本の購入費と苗木1本当たりの収穫量と、参考のために近くのスーパーなどで調べたナス、トマト、キュウリの売値を使った苗木1本当たりの売値を出してみました。
またスーパーでは売ってなかったので博多長ナスの販売価格はウェブサイトの価格を採用しました。
他にも材料費がかかる
もちろん苗の購入費の他に肥料代やマルチ、支柱などの資材費用などが必要ですし、土地の使用を含む菜園の管理費などが掛かります。そして最大の費用は労力費ですが、計算のしようがありませんので「健康維持のため」の費用と考えてみました。
収支のイメージは
収穫した野菜のコストを算出するのが目的ではありませんので、イメージとしてどんな具合になるか試算してみました。苗の購入費と収穫したナス、トマト、キュウリをスーパーなどで購入したと仮定した場合のイメージはこんなふうになりました;-
<支出> 接木苗と種子購入費; 4,000円
<収入> ナス、トマト、キュウリの購入費; 35,740円
トマトは数量は多かったのですが、玉のサイズが不揃いのものがあったのでスーパー品の70%程度にしてみました。
まとめ
- 今年の夏は梅雨明けが遅れて前半は雨天が多く日照不足となり葉野菜やキュウリが影響を受けました。梅雨が明けた後半は猛暑日が多くはホウレン草は育ちませんでした。
- 主力のナス、トマト、キュウリは概ね良好でした。今回初めて1本の苗からどの位の実が採れるかイメージしてみました。「健康維持費」が少しばかり判るような気がしました。
遅霜の長ナスへの影響については、下記のページをご参照ください。
ご参考;一番ナスと遅霜の被害 2019-06-02
ご参考;やっと博多長ナスを採った 2019-06-27
最後までご覧いただきまして有難うございます。