電動自転車は便利です(2019/11/14)
目次
高齢ドライバーによる事故
最近は高齢ドライバーによる事故が毎日のようにニュースとして報道されています。
事故の割合は増加している
警察庁などのデータでは交通事故の件数は全体では減少しているのですが、高齢者関与の事故件数は余り減少していません。むしろ事故件数に占める高齢者関与の割合は増加しています。
これは国全体の人口が減少傾向にあるなか高齢者の人口割合は増加しています。高齢ドライバーの数は余り減らないので、事故の割合は増加しているためと考えられます。
車の運転は辞めにくい
高齢ドライバーにとって運転を辞めにくい事情もあります。交通手段が整っていない地域では運転を辞めると途端に生活に困ることになります。何と言っても好きな時に好きな所へ出かけられる自由さを捨て難いことが大きな要因であるようです。
免許証返納
筆者は数年前に車検を機に乗用車に乗るのを辞めて免許証を返納しました。返納時は何かと不便でした。車の有難さを身に染みて知ったところでした。
まだ当時身体的には「衰え」は全く感じていませんでしたが、万が一交通事故を起こして誰かを怪我をさせたり物を壊したりして周りの人に迷惑を掛けてはいけないと思いました。気が付きにくいのですが加齢とともに少しずつ運転能力が落ちていくようです。
不便を解消する
一方では元気な高齢者が多いわけですが、そのような人が車の運転を辞めた後の不自由さを解消する方法の一つとして「電動自転車=電動アシスト自転車」があると思います。最近は電池の性能が向上して結構長距離を乗ることが出来るようです。
電動アシスト自転車
歩道を走行出来るか
電動アシスト自転車を含め自転車は道路交通法に定められた条件を満たしていれば、歩道の走行が可能ですが 、歩道を走行することができる場合として
- 歩道に「普通自転車歩道通行可」の標識等がある場合
- 13歳未満の子供や70歳以上の高齢者、身体の不自由な人が運転している場合
- 道路工事で車道の左側を走行することが困難である等、安全を確保するためにやむを得ない場合
などがあります。国内の多くの道路ではまだ自転車用の道路の整備が出来ていないので、事故防止のために
- いつでも止まれる速度で走る
- 歩行者の通行の妨げることになるときは、一時停止する
- 歩行者が多いときは、押して歩く
などお互いに十分に注意する必要があります。
交通事故
交通事故全体が減少するなか、自転車による交通事故は2016年の18.2%を底に2017年の19.1%、2018年の19.9%と割合が増加しています。
また自転車事故による死傷者は2018年で65歳以上の高齢者が19.9%、19歳以下の未成年者が30.0%と両者で半分を占めています。最近では自転車が加害者になる例も増加しているようです。
損害保険に入る
ある県では最近自転車についても損害保険加入を義務化しました。加害者になっても被害者になっても一旦事故に遭遇すれば身体的、精神的、経済的負担は極めて大きくなります。
正しく乗る
自転車は正しく安全に乗れば手軽で楽しい乗り物です。
自転車の種類
自転車も必要な用途に応じていろいろな種類のものが販売されています。ロードバイク、マウンテンバイク、、クロスバイクなどように主に若者が趣味やスポーツとして乗る自転車は別にして、高齢者が使用する自転車としては昔からあるいわゆる普通自転車(ママチャリ)や電動アシスト自転車、折りたたみ自転車などがあります。このところ電動アシスト自転車が増加しているような気がします。
電動アシスト自転車
GFKの「2018年電動アシスト自転車の販売動向」によれば;-
販売台数;20%増(前年比)
金額 ;19%増(前年比)
平均単価;約10万円(税別)で約1000円弱低下、チャイルドシート装着車の拡大鈍化のため。
バッテリー
バッテリーは最近ではリチウムイオン電池が主流となっていて性能も年々向上しています。例えば容量が16Ahであれば一回の充電で約59㎞走行出来るので日常の使用では不便は感じないと思います。
最近では下り坂や平地での走行時に発電した電気を充電出来るバッテリーを搭載して電動アシスト自転車も販売されているようです。充電した分だけ走行距離が延びるわけです。
筆者の住む周辺は坂道が多いのでこのタイプの自転車はいいなーと坂道を走りながら考えていました。バッテリーの容量や走行状況にもよりますが、大きいものでは一回の充電で100㎞は走ることが出来るようです。
日常で使用する
- 軽い運動
- 子どもの送り迎え
- お買い物
- 通勤通学
- 街乗り
などに気軽に使用できます。
趣味やエクササイズとして使用する
- ロードレース
- マウンテインバイクレース
- トラック競技
などがありますが、使われる自転車は電動ではなく自力で漕ぐタイプです。いずれも体力と多くの練習が必要なので若者向きで高齢者には不向きなようです。
折りたたみ自転車
最近は軽量でコンパクトで尚且つ丈夫な自転車が数多く販売されています。なかでも最近関心が高まっているのが折りたたみ自転車です。軽量とは重量がおよそ13Kg 以下のものです。
また折りたたむことが出来る自転車の大きさとしてはタイヤのサイズで20インチから14インチのものが主として販売されているようです。
最近では更に小さなサイズのタイヤも販売されるようになっていますがタイヤサイズが小さくなると凹凸のある路面を走行するときの安定性などはどうなるのかなと素人として少し気になります。
電動アシスト折りたたみ自転車
最近は電動アシスト付きの折りたたみ自転車も市販されています。タイヤサイズは20インチから14インチあたりが主なもののようです。重量は20インチで約20Kg程度でバッテリーの分だけ重くなっています。
折りたたみ自転車は便利
例えばタイヤが20インチサイズの場合、折りたたんだ時の概略寸法はメーカーや型式によって違いますがおよそ80L×50W×70H(cm)で重量がおよそ10~15Kgとなっています。
タイヤサイズが14インチかそれ以下になると超軽量と呼ばれる10Kg以下のものも市販されています。タイヤサイズが小さくなると段差の影響を強く受けるようになります。使用目的に応じて選択しましょう。
折りたたみ電動アシスト自転車を探してみる
折りたたみ電動アシスト自転車の市販例は例えば;-
初心者向け 自転車選び方ガイドはこちら
セットで販売されている輪行袋に折りたたんだ自転車を納めれば、車に積んだり電車に乗って少し遠出も出来ます。出かけた目的地で自転車で走行出来るので行動範囲が広がります。違った場所での運動や趣味の時間を作ることも出来ます。
まとめ
- 高齢者が自動車運転を辞めたあとの不自由さを解消する一つの方法として電動アシスト自転車は意味があると思います。近場の移動には全く不自由しません。
- 筆者は数年前に車の運転を辞め以降電動アシスト自転車を使用しています。家庭菜園仲間の一人が最近免許証を返納して車の運転を辞めました。彼は電動アシスト自転車の使用を検討しています。
- 自転車が関与する事故も増加しています。ルールを守り正しい乗り方で走行しましょう。万が一のために損害保険に入っておきましょう。
最後までご覧いただき有難うございます。