今年の里芋は変だぞ(2020/08/18)
目次
今年の里芋は
今年は栽培のローテーションが旨くいかず、急遽ニンニクの跡地に里芋を植えることにしました。普通の種芋の定植時期からおよそ1ヶ月は遅れています。仲間の里芋は既に発芽しています。5月上旬時点の話です。
芽出し種芋を使う
時間を取り戻すために、芽出し種芋をホームセンターで購入し定植することしました。品種は石川早生3個と大野芋芋3個で、これを2条に植えました。既に発芽しているので後はどのように成長させるかです。
2条植え、株間45~50cm
畝:7~8cm高くしてある
食害発生
定植後2週間を過ぎたころから,下葉が虫による食害が発生しして成長が遅くなってきました。葉の裏を見るとアブラムシに喰われたような形跡はなく写真のように葉を挟みで切り取ったように喰われていました。
食害を受けた葉がそのままの形で残っています。
アブラムシとヨトウムシ
若しかして蛾の幼虫のヨトウムシによる食害かなと考えたりもしましたが、昼間は地中に潜んでいるのか見当たりません。やむを得ず、取り敢えずの処置として葉の部分には持ち合わせの「ベニカ粉末」を水に溶かしてやや濃いめの水溶液として散布した。
また根の周辺部には「オルトラン粒剤」を撒き土と混ぜ込んだ。両薬剤ともヨトウムシに適した薬剤ではないのですが、これで暫く様子を見ることにしました。
この里芋は、昨年ヨトウムシらしき蛾の幼虫に遣られた安納芋の畝の隣になるので、若しかしたら去年の残党が悪さをしているのかも知れないと思ったりもしています。
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ヨトウムシによる食害の様子
You Tubeに「JA佐野」のサイトに里芋の葉を食しているヨトウムシの動画がありましたので紹介させて頂きます。虫の嫌いな方には少し気持ち悪いかも知れません。食害の様子が良く判ります。こちら
むしゃむしゃ食べる音まで収録されています。
ヨトウムシは逃亡したようですが、薬剤を散布した後の里芋は全体が成長が急に悪くなった。薬剤が多すぎたのか葉は黒ずんで縮じみこれでは枯れてしまうのではないかと心配しました。
追肥:3回(うち元肥2回、化成肥料3回)
土寄せ:3回
やがて下から新しい芽が出てきてこれがやがて葉に成長してきたのでやれやれでした。追肥と土寄せをした。梅雨の長雨は成長期には給水を必要とする里芋にとっては唯一幸いだったと思っています。
コンパニオン・プランツ
里芋のコンパニオン・プランツは「ショウガ」です。里芋とショウガの混植が有効のようです。どちらも日陰と水分を好むので好都合です。里芋の大きな葉が作る日陰でショウガは良く育ちます。
夏場に葉が枯れるのは
水不足?
8月中旬になり里芋の葉が枯れて少しずつ茶色に変色してきました。仲間の里芋もそうですし、隣の専業農家の里芋の葉も枯れてきています。水分不足なのか、葉がその役目を終えて収穫を迎えようとしているのか良く判りません。
こちらのポストもご覧ください。2020/09/12/現在の里芋の状況です。
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当地では収穫時期は10月下旬から11月位です。芽出し種芋の場合は定植時期は1ヶ月ほど遅くても良いですが、収穫時期は他の種芋と同じように10月~11月頃となるのではないかと思うのですが。初めてなので良く判りません。
里芋を試し堀りしてみました。想定よりは悪くなかったです。下のポストをご参照ください(2020/11/02、追記)。
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数年前に栽培した時は収穫直前まで葉は枯れてはいなかった記憶があります。果たしてどのような里芋が採れるでしょうか。収穫時期になったら、その結果も含めて報告しようと思います。
まとめ
外芋の栽培は難しいところがあります。
(1)4~5年と連作障害が強く狭い家庭菜園では毎年は栽培出来ないかも知れません。
(2)病害虫による被害が意外と多いように思います。アブラムシや蛾の幼虫などによる被害です。
(3)夏場の水分供給が大変です。
しかし苦労して収穫した里芋はそれ自体も美味しいですし、またいろんな料理の材料として組み合わせが良く大変美味しく食べられると思います。
最後までご覧いただき有難うございます。