一寸そら豆の栽培(7)(2022/04/24)
目次
春は成長が早い
4月になって気温が上昇してくると、これまでゆっくりと成長していた野菜たちが目覚めたように急速に成長を早めます。そら豆もの数日で10cm以上草丈が伸びました。こうなると栽培が一層楽しくなると同時にいろいろな作業が出てきて忙しくなります。
そら豆の摘芯
そら豆も栽培の最終工程になって来ました。4月18日には第2畝8株のそら豆の摘芯をしました。草丈が80~100cm程度まで伸びてきました。第1畝でも草丈が100cmに近い2本の摘芯をしました。あとは成長してきたら適宜摘芯する予定です。
摘芯とは
芽の先端を摘み取る作業のことで、その下のふしにあるわき芽が伸びて枝数が増えるので、花や野菜の草丈が抑えられると共にボリューム感が生まれ、花はたくさん咲きます。茎や蔓の伸長を抑えて栄養分を実や花へ振り向けることをいいます。
そら豆の場合、1本の茎に大きな実が入った鞘を数多く実らせるには、根が吸い上げる栄養分を上手く成長用と実の肥大用にバランスよく振り分けるかが大切となります。
摘芯のやり方
(1)実を付けた節目から下から数えて15~20節目を残しその上を摘心する
(2)草丈1㎡くらいになったら成長芽を切除する
わき芽欠き
初期の段階で1株に残す茎の本数を6~8本程度にしましたが、成長を続けるうちにわき目は生えてきますので見つけ次第切除します。収穫を上げるためには大切なことです。
仲間のそら豆
定植時から不織布トンネル掛けの人が一番大きく成長して、おそらく草丈は1mを超えているようです。その後最近摘芯をしていました。
そのほかの仲間のそら豆はまだ小さくて花が咲き始めたくらいです。草丈が50~60cm程度でしょうか。こちらも摘芯の時期にはなっていないようです。
収穫
花が咲き終わってから40日後とか5月中旬頃が一応の目安です。上を向いていた鞘が下を向いて来たら収穫のサインといわれています。あと1ヶ月」弱です。
春野菜は
3月17日に定植したキャベツ、白菜、結球レタスは順調に生育して随分大きくなりました。いずれも結球も進んでいます。トンネルに閊えるようになってきましたのでもう少し結球が進んだらトンネルを外す予定です。
中カブも球形が3cm位まで大きくなってきました。今年の中カブ栽培の課題はアブラナ科のカブ⇒大根⇒カブの春⇒秋⇒春の3シーズン連続栽培時に連作障害が出るかどうかです。
夏野菜の定植
きょうはナス4本、トマト4本、キュウリ2本を定植した。品種はナスは一般的な千両ナス、トマトは大玉麗夏、キュウリは汎用品でいずれも接木苗です。ナスもキュウリも苗の本数は昨年の半数近くに減らしました。
昨年との比較
ナス;2022年、1条4株
2021年、2条7株千鳥
トマト;2022年、2条4株
2021年、2条6株
昨年までは小さな畝に本数を2条植えと密集栽培に近い状態で栽培していたために苗木1本当たりの収穫量がWebやYoutubeなどで紹介されている例より少ないように思いました。今年は苗の本数を減らして収穫量を上げるように頑張ってみたいと思います。
表‐1 ナス、トマト、キュウリの定植方法の比較
夏野菜 | 2022/夏 | 2021/夏 |
ナス | 畝幅;75cm、マルチ、1条 品種;千両 株数;4株、株間;50cm |
畝幅;75cm、マルチ、2条千鳥 品種;千両 株数;7株、株間;45cm |
トマト | 畝幅;75cm、マルチ、2条 品種;大玉麗夏 株数;接木苗4株、株間;50cm |
畝幅;75cm、マルチ、2条 品種;大玉麗夏 株数;接木苗6株、株間;45cm |
キュウリ | フェンス側露地;マルチなし 品種;汎用品種 株数;接木苗2株 |
フェンス側露地;マルチなし 品種;千羽XL 株数;自家製苗7株、時期をずらし直播き少々 |
品種にもよりますが、ナスの1株当たりの収穫量は農家の方で大玉で200個くらい、家庭菜園クラスの上手な人で100個程度だそうです。またナスの場合は農家の方で40~50個くらいだそうです。筆者の実績は2020年の場合千両ナスが29個、大玉麗夏が20個でした。キュウリら12個でした。
今年は株数を大幅に減らした分なんとか1株当たりの収穫量を増やすように工夫してみたいと思っています。果たしてどの程度上手くいくでしょうか。
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まとめ
- そら豆はアブラムシもつかず今ところ順調です。このまま収穫まで行って欲しいと思っています。
- 夏野菜は今年はナス、トマト、キュウリ、ゴーヤを植えました。これから害虫や細菌による病気が発生し易い季節になります。ナスとトマトは株数を減らしたのですが、収穫量は何とか昨年くらいは確保出来ればいいなと思います。
最後までご覧いただき有難うございます。