現役を引退したじじいだよ、あだ名はロン、まだまだ元気なので気張って書いているよ

ジャズと観光の街、ニューオーリンズ

2020/10/08
 
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ニューオーリンズ

 

アトランタからニューオーリンズへ

 

世界最大の乗客数を誇るアトランタ国際空港から南西に1時間半のフライトでニューオーリンズ国際空港に着きます。正式名は少し長いですがルイ・アームストロング・ニューオーリング国際空港と言うのだそうです。当然のことですがニューヨークと比べればとても暖かく感じます。

 

ニューオーリンズ

 

ニューオーリンズは良く知られている通りミシシッピ川の河口に位置していて港湾都市として重要な役割を果たしてきました。ミシシッピ川流域の穀物や綿花、農産物の輸出港として発展してきました。

 

その後その立地条件の良さとメキシコ湾岸の石油などの原料に恵まれて工業都市としても発展してきています。ニューオーリンズの都市圏の人口は120万人を超えてこの地域一番の大都市となっています。

 

ニューオーリンズの歴史

 

ニューオーリンズは18世紀にはフランスの植民地となりました。ニューオーリンズの名前は幼いルイ15世の摂政オルレアン公フィリップ2世に因み「新オルレアン」即ち「ニューオーリンズ」と命名されたと言われています。フランス領ルイジアナの首府の時期もありました。

 

1763年には一時スペイン領となりましたが、1801年にはナポレオンによりフランス領に戻されています。しかし1803年には財政上の都合により210万㎢超の領地をアメリカ合衆国に1500万ドルで売却されています。1812年から1815年の米英戦争で米国が勝利して内部的な紛争は一応終息しました。

 

ニューオーリンズの地形

 

ニューオーリンズは海抜ー2m~+6mで「スープ皿」状になっていると言われています。市域の面積907㎢のうち陸地が467㎢、水地域が439㎢でおよそ48.5%を占めています。1910年代に強力な排水ポンプが開発されて湿地の開発が進むようになったと言われています。

 

ニューオーリンズのウォーターフロント

 

筆者は興味があったのでミシシッピ川の堤防に上がって川面を見た時には随分水面が高いなと感じました。いわゆる「天井川」ではないかと思ったくらいです。万が一増水により溢流したり、堤防が決壊したら大変だなと正直思いました。

 

海抜が低い地域が多い為に溢流しなくても豪雨によっても水害が発生します。流域面積が日本と比べて遥かに広大なので一度浸水すると広い地域で甚大な被害が出るのではないかと思います。

 

ニューオーリンズはハリケーンが多い

 

日本の台風もそうですが、毎年夏季になるとメキシコ湾、カリブ海、大西洋で発生した大小規模のハリケーンが襲来します。近年で最も有名な例は記憶にも残る「ハリケーン・カトリーナ」による大規模災害です。

 

ハリケーン・カトリーナ

 

ハリケーン・カトリーナで浸水した住宅街

 

2005年8月25日にハリケーン・カトリーナはカテゴリー5の最強クラスでフロリダ半島に上陸した後再びメキシコ湾岸に再上陸しました。ニューオーリンズでは陸上面積の8割が水没したと言われています。

 

ニューオーリンズは堤防で囲まれていますが、2005年当時の堤防はカトリーナ級のハリケーンを前提に設計されていなかったために堤防が決壊して未曽有の災害となりました。

 

日本でも今年2019年には台風による豪雨のために一級河川の大きな川の堤防が決壊して大きな被害が出ました。豪雨が地球温暖化によるものかどうかは判りませんが、堤防建設時の設計基準を見直す必要が有るのかも知れません。

 

ニューオーリンズの観光地として有名なフレンチ・クオーターやガーデン地区は水害を免れましたが、ローワー・ナインス・ワードや高級住宅街のレイクビュー地区は甚大な被害を受けました。

 

ニューオーリンズの工場地帯

 

従来型の砂糖プラント

 

この地域は米国は世界最大の市場であること、ルイジアナ州を含む米国南東部や南部は労働力の確保、港湾設備や水路や陸路などのロジスティクスが発達していることなどからマーケットからは注目を集めています。

 

ミシシッピ川本流北部の穀倉地帯で生産された小麦、大豆、トーモロコシといった穀物は大量で且つ重量が重いので現在でもなおこの河川輸送が利用され、また重要視されています。河口のニューオーリンズで積み替えられて大半が輸出されています。

 

シェールガス

 

米国は世界最大規模のシェールガス埋蔵量を誇り、近年効率的な採掘が軌道に乗り生産された石油、天然ガスが輸出されるようになりました。これまでの石油輸入国から2020年には完全に輸出国になると予測されています。

 

シェールガスは、採掘技術の進歩により非常に安いコストで生産されます。ルイジアナ州や特にテキサス州のメキシコ湾岸地区では液化天然ガス設備とポリエチレン、塩化ビニルやポリプロピレンなどの大規模な石油化学製品の製造工場が稼働しており、さらに現在でも盛んに建設されています。

 

日系企業が参加している例もあるようですが、日本国産品が米国産にコスト的に対抗できるか気にはなるところです。

 

前述の通りニューオーリンズ周辺地域にはもともとパイプラインが整備されておりシェールガスの輸出に貢献しています。また大手企業により石油精製から始まりダウンストリームの石油化学製品、関連する化学製品などの製造が行われています。

 

ニューオーリンズの観光スポット

 

フレンチクォーター

 

ニューオーリンズは全米でも有数の観光都市で多くの観光名所や見どころがあります。まず最初にはフランスやスペインの街並みを残すフレンチクォーターが挙げられます。

 

フレンチ・クォーター

 

 

バーボン・ストリート

 

バーボン・ストリートには多くのバー、ライヴハウス、土産物屋が軒を連ねており多くの人たちで賑わっています。

 

カフェテラス・デゥ・モン

 

上の写真で右側がカフェデュモンドのテラス、左後ろはポンタルバ・ビル。ベニエと呼ばれる粉砂糖をかけた角型のドーナツとチコリ入りのフレンチ・ロースト・コーヒー、カフェオレが看板メニュー。ここも観光スポットになっています。

 

フレンチメン通りスポテット・キャットの「Livejazz」

 

毎年4月最終週の金曜日~日曜日と5月第1週の木曜日~日曜日の7日間にニューオーリンズ・ジャズ・フェスティバルが開催されて数十万人の人が集まり、最大規模のイベントとなっています。ファンの方には堪らないお祭りのようです。

 

 

 

ジャクソン・スクェアとセント・ルイス大聖堂

 

フレンチ・クオーター中心部の第7代大統領に因んだアンドリュー・ジャクソン公園にある全米最古のセント・ルイス大聖堂もフレンチクォーター地区にあります。1727年に建設されたものでニューオーリンズの名所の一つになっています。

 

その他の観光スポット

 

  • オーデュボン動物園;1884年に開園。23haにおよぶ広さや昆虫や海洋生物なども含む2,000頭に及ぶ展示動物数でアメリカ国内屈指の動物園。

 

  • 世界最古と言われる路面電車;セントチャールズ・アベニューを2方向に走る。一度廃止されたが復活。

 

  • ミシシッピ川遊覧クルーズ;昼の部ランチ付きや夜の部ディナー付き、クルーズのみなど多くのコースが用意されています。ジャズを聴きながら雄大な川面からニューオーリンズの街並みを眺めるのも素晴らしいと思います。

 

バトンルージュ

 

バトンルージュは工業都市

 

筆者が入社して間もない頃、社内で先輩の人たちの話に中に「バトンルージュ」という街の名前が出ていたのを覚えています。当時は米国のどこかの街かなと思うくらいであまり気にも留めていませんでした。今回ニューオーリンズに来て初めてバトンルージュは大きな工業都市だなと知ることとなりました。

 

ミシシッピ川に面したバトンルージュ市街

 

バトンルージュはニューオーリンズから北西に約140km離れたミシシッピ川東岸に開けたの市域の人口は80万人超でルイジアナ州の州都でもあります。またバトンルージュはミシシッピ川を遡行する外航船の終着点でもあります。

 

バトンルージュにある石油精製工場

 

1909年にスタンダード石油によって製油所が設立されてこの地域は大いに発展することとなりました。石油や天然ガスなどの原料に恵まれていることや陸上、海上、河川の輸送などのインフラがあるために周辺の関連する石油化学や化学工場が集まって来ました。合成ゴムの生産では全米屈指の地域となっています。

 

ルイジアナ州の州都

 

バトンルージュは工業都市である一方でルイアジアナ州の州都でもあります。隣の町ニューオーリンズと同様に素敵な音楽で街中があふれています。歴史ある音楽フェスもたくさん開催されているこの街は、音楽好きの外国人観光客にも人気の街となっています。

 

バトンルージュの観光スポット

 

  • ルイジアナ州会議事堂;ルイジアナ州の波乱に富んだ政治の歴史に触れる。34階の展望デッキから市内を一望出来ます。

 

  • キッドDD-661;第二次大戦時代の駆逐艦がミシシッピ川に係留されて内部は博物館となっています。

 

  • ルイジアナ博物館・科学館;さまざまな美術品の展示やルイジアナの歴史が学べる博物館となっています。

 

  • キャピトル・パーク・ミュージアム;ルイジアナの自然や歴史、生活、文化、産業を楽しく学ぶことが出来ます。

 

  • モール・オブ・ルイジアナ;175店舗あり。観光客にもバトンルージュの人々にも人気のショッピングモール。海外旅行の観光客はお土産品もこちらで免税で購入できるようです。

 

まとめ

 

  • 米国の生産拠点や統括拠点が北部から南部へシフトしていることを肌で感じることが出来ました。アトランタは南東部地区の一大拠点で大いに成長しています。さらに南西方向に延びて、バーミンガム、ニューオーリンズ、ヒューストン、ダラス地区へと拡大しています。

 

  • 各州の熱心な誘致活動と税制や労働コストの低さがメリットとして挙げられます。

 

  • 同時にシェールガスの生産が増加して低コストのLNGと化学原料が調達可能となり石油化学工場の建設も進んでいます。

 

  • 米国という国の大きさを改めて感じざるを得ません。

 

いう最後までご覧いただき有難うございます。

 

 







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