やはり出てきたか(2022/04/14)
目次
やはり出てきたか
オミクロン株の流行が収束に向かいだした頃にコロナの流行についていろいろな見方がありました。一つはかなりの期待を込めてコロナはオミクロン株を以て終わるのではないかという意見もあったし、また一方では研究者を中心に変異株はなくなることはなく形を変えて出てくるのではないかという意見もありました。
やはり形を変えていろいろな変異株がでてくるのですね。ということはこれからも変異株が形を変えて出てくるということになりそうです。
第6波は少し違う?
第5波までの感染者の推移を見れば、波形はピークを中心に増加と減少が対称になっているのに対して現在の第6波は増加が急激で減少が緩やかでごく最近では減少が止まって横ばいかやや増加傾向を示してきています。これはBA2への置き換わりが進んでいるのでしょうか。第1波から第6波までの全国コロナ国内感染者数をご参照ください。
コロナウイルスの模型
スパイクタンパク質の突起や二重膜やそな内部の構造もリアルに表現されています。
(注)写真をクリックすると拡大します。
変異株の可能性は
素人には良く判らないですが、コロナ株を構成する遺伝子の数とその配置するする場所の数の全ての組み合わせた数ほどの変異株が出てくるというのでしょうか。可能性としてその数は無限ではないにしても相当の数に上るということでしょうか。
表ー1 XD株とXE株の特徴
変異株 | XD | XE |
タイプ (組み合わせ) |
BA1+デルタ株 スパイクタンパク質=BA1 その他=デルタ株 |
BA1+BA2 |
最初に検出 | 2021/12/13 | 2022/01/07 |
検出例 | 約80件(欧州) | 約600件 (欧州、2022/03/29) 感染速度=BA1の12.6%早い |
「XE」は「BA1」と「オミクロンBA2」の遺伝子の一部が組み替えられたタイプと言われています。現在判っている現象としては「オミクロンBA2」10%ほど感染力が強いのだそうです。
タイプとしても「XD」「XE」の他に「XF」=「BA1×デルタ株」もあり2022/01/07に最初に発見された。29件の症例が発見されたが2022/02/14以降発生は見られないと言います。なお国立感染症研究所によれば今後発生する可能性がある変異株の例を挙げています。筆者のような素人には理解するのが少し難しいです。
欧州ではかなりの件数見つかっているオミクロン株の複数のタイプの遺伝子が組み合わさったオミクロンXE株が日本でも3月末成田空港での検疫初めて確認されたと報道されています。今後日本でこの株がどのように拡大していくのか注目されます。
オミクロンXEについては感染力や症状の重さ、重症化のし易さなど詳しいことは現時点ではまだ全く分かっていません。
「「XE」について現時点で分かっていること」という面白い記事が出ていましたのでリンクを張っておきます。どうぞ参考にしてみてはいかがでしょうか。(2022/04/17 追記)
オミクロン株の分類は
現在、新型コロナウイルスは感染症法で1~5類とは別の「新型インフルエンザ等」に位置づけられ、結核や重症急性呼吸器症候群(SARS)と並ぶ「2類相当」となっています。
このため、入院勧告や就業制限など厳しい措置を取るために行政や医療機関、保健所の負担は大きくなります。入院調整や濃厚接触者の調査、健康観察の実施を担う保健所の機能はパンクし、ひっ迫した病院では通常医療が制約され、企業や教育現場でも濃厚接触者の対応に追われてきました。
これを流行性インフルエンザ並みの5類にすれば近くのクリニックで診察できることになります。この場合1回接種すれば効果が出るワクチンと重症化しない治療薬の開発が前提条件となるのでしょうか。
ご参照;感染症法に基づく感染症の分類。
新型コロナの費用は
もう一つ重要な点は多くの専門家が指摘するように予防接種等の直接的な費用のほかに空床保障などの費用負担の問題です。現在は「2類相当」であるために全て国の負担になっています。、この費用の累積額は恐らく膨大でいずれ増税として国民負担跳ね返ってくるのではないかと思います。
関連記事
(2)オミクロン株の次は? 2022/01/26
(1)土竜(モグラ)叩き 2021/12/05
まとめ
- コロナウイルスの分類を第2類とするか第5類とするかのメリット、デメリットを定量的に表示してほしいですね。
- 筆者は3回接種しました。接種回数に関わらず感染する人は感染します。何とか一度接種すれば効果が出る抜本的なワクチンと万が一発症しても軽傷で済む治療薬を早く開発して欲しいですね。
最後までご覧いただき有難うございます。