現役を引退したじじいだよ、あだ名はロン、まだまだ元気なので気張って書いているよ

里芋にはロマンがある(2022/10/19)

2023/01/27
 
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今年の里芋は

 

里芋は連作障害が強い作物で、同じ場所では4~5年は間隔を開けて栽培する方が良いとされています。昨年は自前で芽出し種芋を作り2畝栽培した。

 

今年は栽培をしないつもりでしたが、隣の農家の方から芽出し種芋を頂いたので急遽栽培することにした。

 

里芋の原産地は

 

現時点ではインドからマレー半島にかけての東南アジア説が有力とのことで、原始マレー民族の移動に伴って、フィリピンやミクロネシアなど南洋諸島に波及したのではないかと考えられています。そしてそれらは染色体が二倍体の里芋なのです

 

不思議なことに

 

日本の土垂、石川早生、セレベスなどの品種の多くは、染色体が三倍体です。遺伝子を乗せる染色体が同じものが二組あるものを二倍体、三組あるものを三倍体といいます。
人も含め普通は二倍体で、三倍体のような奇数では、受精後の細胞分裂がうまく進まないのだそうです。では三倍体はどのようにして出来たのでしょうか。極めて謎が多い作物なのです。八つ頭、唐芋は二倍体です。

 

日本の三倍体は、東南アジアにおいて二倍体同士の交雑で生まれ、そのうちの比較的、寒さに強い品種が北上して日本に伝わり現在の品種が出来上がったとのではないかとの説があります。ゲノム解析などの最新の技術を使って経路の解明をするのも面白そうですね。

 

日本への渡来ルートは

 

原産地では二倍体だった里芋はどのような経路辿って日本にやって来たのでしょうか。フィリピン⇨台湾⇨沖縄⇨日本本土といった海路なのでしょうか、それとも原産地⇨マレーシア⇨中国⇨日本本土の陸路なのでしょうか。大いに「ロマン」を感じます。

 

google mapより

 

高温多湿を好む里芋の性質を考えると;-

中国本土中部以北は栽培に適していないように思えますし、

島伝いの海路の可能性が大きいようにも思いますが果たしてどうなのでしょうか。

 

更に原産地では二倍体だった里芋がどのようにして三倍体となったかその生成プロセスなど家庭菜園とはいいながら栽培していても興味が尽きない作物です。

 

今年の里芋の出来栄えは

 

頂いた芽出し種芋(5/6)

芽出し種芋4個(品種不明)

マルチ畝に定植(5/6)

マルチ畝:70cm
定植日:5/6、株間:50cm

定植後29日目の里芋(6/4)

定植後85日目の里芋(8/29)

9/3:マルチ外し土寄せ
枯草を掛ける

定植後125日目の里芋(10/10)

生育の最盛期は過ぎた感じ
結局草丈は伸びず
追肥合計:化成肥料3回

定植後165日目の里芋(10/19)

定植後161日目
草丈が更に縮む

収穫した大野芋3株(11/26)

2020年の収穫状況
品種:大野芋(芽出し)3個
定植:5/26、収穫日:11/26
収穫量:7.0kg(2.3kg/株)
石川早生:3個(芽出し)
収穫:5.2kg(1.7kg/株)

収穫した伊予美人,ちば丸(11/5)

2021年の収穫状況
セレベス:6個、10.6kg(1.7kg/株)
伊予美人,ちば丸:8個、12.0kg(1.5kg/株)
差し入れ:3個、3.8kg(1.3kg/株)

サトイモの収穫(10/19)

品種:不明
定植:5/6,収穫:10/19、定植後165日
収穫時期が少し早いかな
収穫量:2.9kg(0.7kg/株)

 

今年の収穫は

 

普通は収穫に適した期間は定植後5~6か月で葉や茎が縮み枯れててきた頃と言われています。勿論品種や栽培条件で幅があります。

隣の農家の人も菜園仲間もまだ掘っていません。少し早い気もしたが掘ってみることにした。結果は例年の半分かそれ以下となってしまった。

 

原因は

 

夏場の成長期に草丈が伸びず、葉も余り大きくならなかったことが気になっていました。

  • 元肥と追肥が足りなかったのか
  • 散水が足りなかったのか

このあたりが原因かなと考えています。里芋の単位収穫量を上げるのは難しいですね。

 

 

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まとめ

 

 

  • 南アジア原産の里芋がどのような経路で日本にやって来たのか、また原産地の2倍体の品種が日本の3倍体の品種へ同のようにして変化したのか大いに興味とロマンを感じます。

 

  • 里芋の栽培はジャガイモやサツマイモに比べて単位収穫量を上げるのは難しいですね。

 

最後までご覧いただき有難うございます。

 

 



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