人の心はー会社合併時の話ー(3)ー(2023/08/27)
目次
はじめに
(2)のつづきから。
C社の技術力
Eが着任したのは、発電設備の設置が終わりに近い頃であった。電力会社との契約更新期が近づいている時でもあった。そこでC社の社長は稼働開始を急いだ。
新発電設備の問題点
いずれも稼働した後に発生した問題点であった。
(1)ディーゼル発電設備から発生するディーゼル油の匂いを微かに含む排気ガスが、周辺の民家に風向き次第で流れクレームが来たこと。C社の社長はEに対して早急に解決するように指示をした。
ディーゼル発電設備は標準設備となっていて、排気口の高さなども標準仕様になっていたのではないかと思う。問題は発電設備の仕様決定の前に何故「環境アセスメント」すらしてなかっただろうかとEは思った。
排気口高さを高くするには、既存設備排気口を撤去して新しい排気口を設置し直す必要があった。この変更に必要な費用などこの貧乏会社に負担する能力など無かった。
(2)発電設備の基礎工事
後で聞いた話だが、この発電設備は稼働はしたものの、微振動が発生しているとのことであった。これはどうも基礎が十分に固まらないうちに稼働させたために微振動が発生したのではないかと想像している。
寒冷地では暖地に比べてコンクリートが固まるのに時間が掛かると思う。この問題はEが離任後の問題であった。従ってこの発電設備は数年後運転を停止せざるを得なかったと聞いた。結局振り出しに戻ったことになる。
某旧帝大閥
小さな会社にも拘わらず、C社には某帝大閥らしきものがあった。C社の社長以下主要な人がこの某旧帝大卒であった。合併までは他の主要な職場との人事交流など無く、C社の工場来たのはEが初めて来た人物となった。
Eに対しても何か見下すような態度であった。Qの何らかの指示があったのだろうか。某旧帝大出身の優秀な人が多くいたのに何故、吸収合併を余儀なくされる程に落ちぶれてしまったのかとEは思った。C社の社長もEに対して必ずしも好感は持っていないように感じられた。
会社では旧帝大出など余り意味はないと思う。それよりもどれだけ情熱をもって仕事に取り組むかが重要だと思う。旧帝大と言えばEはC社の連中とは別の旧帝大出であった。
C社に派遣する人物
C社の希望はC社と同じ某旧帝大卒の人を派遣して欲しかったのだと思っています。従ってEの派遣は歓迎されなかった。適当な人物はほかにいなかったのだろうか。
ピンポイント攻撃
少し(2)の部分と重なるところがありますが、この辺りから話を続けたいと思います。Qを中心に話し合いをしたとは、思いたくないが見事個人攻撃が続くことになった。
合併相手A社のへの不満をぶっつけるには規模が違い過ぎるので、どうしても個人攻撃にならざるを得なかったのだろうか。
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合併時の不満や虐めをぶっつけるのに都合の良い人物が来たと思った人が何人もいたようだ。面と向かって言うのではなく陰で酷いことを言いふらす輩もいたようだ。最も悪質だとEが思ったのはA社本社営業部のX営業部長(C社出身)であった。
X営業部長は
X営業部長はC社の製品を含むA社全体の関連製品の販売を担当する部長であった。C社の本社工場がある市の市長の息子で特にC社工場では羽振りを利かせていた。東京の町中をベンツを乗り回してた。
Xは本社にいてEの悪口を振りまいた。Eが経験したこがないような素行の悪さとか、女がいるとか,隠し子までいるとか、仕事が出来ないとか機会あるごとに所かまわず振りまいたと言います。
全て身に覚えのないことばかりであった。このようなことが本社で行われていたとはEは全く知る由もなかった。Xは本当に悪質であった。
後に本社の営業部門との打ち合わせの時、通りかかったD社出身の上級役員がEに対して「君女が居るんだって?」と言われて返事のしようがなかった。全く身の覚えのないことだったですが、全社に広がっていたのかと思うと腹が立った。
Qの例もあり、これではA本社にはなかなか行き難い状況となった。(つづく)
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まとめ
- 子供の喧嘩みたいな話が実際にありました。全くお粗末ですし酷い話です。
最後ご覧頂き有難うございます。