現役を引退したじじいだよ、あだ名はロン、まだまだ元気なので気張って書いているよ

魅惑の国トルコ(2)

2020/08/03
 
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アンカラ市内へ

 

イスタンブールを午後の便で立ちアンカラのエセンボーア国際空港へ。この空港は市内から北西に約28㎞のところにあります。タクシーで市内のホテルまで行くことにしました。料金は約45リラ。(1トルコリラ=約20.92円位;2019,3,1現在、この国の為替は大きく変動することがあります。注意が必要です)。

 

アンカラの人口はイスタンブールの1500万人には及びませんが、550万人ほどで第2位の大都会です。トルコ共和国の首都で政治、経済、教育や観光などの中心地ですが、若者を中心に近年人口が急速に増加しているとのことです。郊外には大型のショッピングモールが誕生しているようです。国土のほぼ中央に位置しているので地方へのアクセスもいいです。

 

水道橋

 

アンカラのローマ水道

 

市内中心地に入る前に古代ローマ時代に建造されたと思われる「水道橋」をくぐって行きました。古代ローマ帝国の最盛期にはトルコ全土からさらにメソポタミヤまで広がっていたので至る所に古代ローマ時代の遺跡が残っていても不思議ではありません。

 

古代ローマの水道橋は非常に精密な計算のもとに設計建築されたと考えられます。まずは取水地の調査、ルートはなるべく高架部分を少なくして地上又は地下を通すようにしたこと、勾配は地形によって少し違いはありますが、例えば1:3000つまり1㎞あたり34㎝下るようにしたこと都市の入口にまで来たら分配槽を設け各家庭に送水するようにしたことでまるで現代の水道給水方法と変わりません。

 

当時の土木工学・建築工学の粋を集めて建造された設備だと思うと筆者は全くの素人ですが非常に興味が沸きます。水道橋は各地に残っています。

 トルコ イスタンブール バレンス水道橋  
イタリアローマヴィルゴ水道現存、トレヴィの泉
イタリアローマアレクサンドリナ水道
スペインセゴビアローマ水道橋
フランスニームポン・デュ・ガール水道
例えばトルコではイスタンブールのヴァレンス水道橋、フランスのポン・デュ・ガール橋、ローマ市のヴィルゴ水道、こちらは分配槽でしょうかここから公共施設などに供給されていたようですね。ネロやアグリッパの浴場が含まれているようです。またローマ市にはアレクサンドリナ水道橋も残っています。

 

水道橋と言えばスペインバルセロナの近郊で観光地でもあるセコピアの水道橋が保存状態も良くて見ごたえがありますね。古代ローマのかっての支配地域の大きさが判って興味深いです。まだ他にもあるようですが、どの水道橋も2000年の年月を耐えた今でも美しいですね。

 

ホテルは

 

ホテルは「ジャーンパレスホテル」で企業化調査の依頼主である「シュメルバンク」が目の前にあり徒歩での往復に便利な場所です。官庁街に近かったのかも知れません。最近は立派なホテルが続々と建設されているようですね。

 

シュメルバンク、Sümel Bankは

 

日本でも明治大正時代などに国策として産業立国を促進するために開発銀行などのような政府系の銀行が自ら投資して起業化を急いだ経験がありますが、「シュメルバンク、Sümel Bank」も国の企業振興を促進する目的で設立された政府系の銀行かなと想像していたのですが、滞在中銀行らしい業務を行っている雰囲気は全く感じませんでした。

 

ヘレケの高級絨毯

 

「シュメルバンク」は一方では地場の高級なヘレケ絨毯を作って販売している会社としても知られています。分厚い手織りの絨毯でまちろん日本にも輸入され販売されています。「ペルシャ絨毯」も良く聞きますが、「ペルシャ絨毯」と「ヘレケ絨毯」の違いはその織り方にあるそうです。
ペルシャ絨毯は縦糸1本に色糸を結び織りますが、ヘレケ絨毯は縦糸2本に色糸を結び縫うのだそうです。どちらも非常にデザインが優れていて重厚感があります。少し広い絨毯ですと非常に高価で日本円で7桁は軽くするそうです。手間暇がかかっていますし十分価値があるものだと思います。

 

トルコは資源が豊富

 

またトルコには広い国土には多くの種類の資源が埋蔵されているようです。黒海の石油・天然ガス、内陸の石炭、クロム鉱石、岩塩、重炭酸ナトリウム、石灰石、大理石、地熱資源など多岐に亘っています。

 

資源開発の準備が

 

これらの資源開発は第一次世界戦争後に締結されたローザンヌ条約などにより、2023年までは実施出来ないことになっているようなのです。この期限を過ぎれば開発可能となりトルコは資源大国として動き出すのではないかと指摘する人もいます。

 

マルマラ海は

 

今回のプロジェクトはマルマラ海の海水中の食塩と大量に存在する石灰岩からソーダ灰を作れないかというものでした。
マルマラ海は東はボスポラス海峡を通じて黒海へ繋がり、西はダーダネルス海峡を通じてエーゲ海から地中海へと繋がっています。マルマラ海の海水中の食塩濃度は地中海に比べて低いと言われています。このプロジェクトでは食塩濃度が高い方が有利となります。

 

今回の仕事は

 

シュメルバンク、Sümel Bankはソーダ灰、重炭酸ソーダの国産化を計画してヨーロッパや日本などに工場建設のオッファーを出しました。数社が応募してきたのでその内容を精査してどのオッファーが最も優れているか、投資資金や建設期間、技術内容などを比較して決める仕事でした。

シュメルバンク近くの建築中のビル

 

シュメルバンクのスタッフ

 

散歩中に通りかかったテニスコート付き公園

 

アンカラ駅

 

オッファーの内容がシュメルバンクの要求を満たしていない部分については応募した会社への確認作業などもしました。条件を揃え整理するのに結構時間がかかりました。結局評価レポートをシュメルバンクに提出して作業は終了しました。

 

ボーイ長

 

滞在が長くなるにつれてホテルのレストランのボーイ長と仲良くなりました。彼は口髭を蓄え190㎝以上と背が高く色白でとても格好良かったです。英語はとても上手でした。筆者はトルコ語は全く話せないので日曜日など街を出歩くこともあまりなかったのですが、彼の勧めである日ケマル・アタチュルク廟を見ることにしました。

 

アタチュルク廟

 

アタチュルク廟

 

ケマル・アタチュルクは第一次世界大戦後のトルコの祖国解放運動の指導者で初代大統領になった人です。生まれが今はギリシャのテッサロニキということで感慨深いものがあります。幅が40m余り長さが57m高さ27mとにかく大きくて立派でした。全体のデザインはアナトリアン様式で統一され建物を支えるように建つ柱は印象的です。1953年に完成したそうです。

 

まとめ

 

アンカラにきて改めてこの国の大きさを感じました。豊富な資源が順調に開発されればごく近い近い将来大きく変わることが期待されます。
またローマ水道橋がトルコ各地にも残っていてローマ時代の影響が広くこの地に及んでいることを示していることを実感しました。ますます魅力のある国になって行きそうです。
最後までご覧いただき有難うございます。この項続きます。







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