やっと博多長ナスを採った(2019/06/27)
目次
5月は気温の変動が大きかった
今年の春の遅霜の被害は予想より大きかったです。4月後半から5月にかけて霜が降りるほど寒い日があったかと思えば25℃以上の夏日や真夏日になったりしました。気温の上下の幅が大きかったです。
ナスも被害を受けた
ジャガイモも被害を
収穫を終えたジャガイモについては30%の減収でした。昨年と比較して種芋を50%増やしたにも関わらず収穫したジャガイモは僅かに1.4㎏(=1.0%)しか増えませんでした。
長ナスが被害を
4月下旬から5月上旬は定植したナス、トマト、キュウリなどの夏野菜は定着して開花時期にあたります。この時期に遅霜が5~6回発生して博多長ナスの苗が特に霜焼けして咲いていた花も散ってしまいました。ほかのナスやトマトの苗は被害は軽微でした。
6月1日には千両ナスの一番ナスを5個収穫しました。長ナスの方はこの時点ではまだ花を咲かせていない状態で収穫までにはまだ日数が掛かりそうです。6月8日になってやっと花が咲きこのような状態となりました。
この遅れが遅霜の影響と言えると思います。ナスの遅霜の被害についてはこちらに纏めています。ご覧になって下さい。
前に紹介した霜焼けした長ナスの苗の1本です。
ナスは大まかに分けて中長ナス(千両2号)、長ナス(河辺長,大坂長など)、大長ナス(博多長など)、丸ナス(加茂ナスなど)などがあります。ナス 「こんなにいろいろあるんだ!」農林水産省サイトより。筆者は例年博多長ナスと千両ナスを栽培しています。
やっと博多大長ナスを初めて採取しました。長さが約30cmで標準的なサイズの40~45cmには少し足りません。あと1週間ほど置けばこのサイズまで大きくなるものと思います。
ナスの収穫状況
苗1本当たりの収穫個数は
そこで定植後76日目の6月26日現在のナスの収穫状況を纏めてみると次の表のようになります。千両ナスを苗1本当たり4.5個収穫したのに対して、霜被害を受けた長ナスは苗1本当たり0.5個となります。これまでに収穫した千両ナスはほとんどが長さ15㎝を超えており良い出来栄えです。
ナスの種類 サイズ | 苗の本数 | 霜被害の 大きさ | 収穫した 個数 | 苗1本 当たり の個数 |
---|---|---|---|---|
千両2号 12~15㎝L | 6本 | 軽微 | 27個 | 4.5個 |
博多長 40~45㎝L | 2本 | 重症 | 1個 | 0.5個 |
ジャガイモの場合もそうでしたが、ナスの場合も霜の被害は結構大きかったと言えると思います。また写真に写っているトマトとキュウリも昨年並みの良好な出来となっています。
プロは多収穫
ナス1本の苗から100個から200個位は収穫する専門農家の人がおられるそうですが、筆者の場合18㎝位の大き目の千両ナスとはいえまだ4.5個とはプロの足元にも及びません。なんとか1個でも多くいいナスを収穫したいと頑張りたいと思います。
ナスの栄養成分は
ナスにはあまり栄養成分は含まれていなくて大部分が水分(90%以上)と言われています。しかしながら表面の紫紺色はナスニンと呼ばれるポロフェノールの一種でアントシアン系の色素で強い抗酸化力があると言われています。生活習慣病の元になる活性酵素を予防する効果があるといわれています。
またナスはカリウムを220㎎/可食部100gr当たり含有しています(食品成分データベース より)。 カリウムは体内で塩素との置換反応により塩素を体外へ排出する働きがあると言われています。
収穫した博多長ナスと千両ナスは早速焼きナスにして食べました。美味しかったです。
3か月予報では
今後長ナスの収穫量も通常のペースに回復すれば千両ナスとの差は縮小するものと思います。まだ梅雨は終わっていません。本日気象庁から3か月予報がでましたが、それによれば昨年のような猛暑は少なく、今年は概ね平年並みのようです。大きな台風など来ないことを願っています。
( 追記;6~7月と雨の日が多いです。野菜に対する影響は? こちら 2019年7月15日 )
まとめ
この春の遅霜の被害はナスにも及びました。主として博多大長ナスが被害を受けましたが、どの程度の減収になるか見ていきたいと思います。
こちらの霜被害のレポートもご覧になって頂ければ有難いです。
この春は遅霜の被害が大きい こちら
一番ナスと遅霜の被害 こちら
ジャガイモは30%の減収 こちら
最後までご覧いただきまして有難うございます。